...わたしはビロードのクッションのうえにごたごたと詰めあうよりは南瓜(かぼちゃ)のうえに独り占めで坐っていた方がましだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...彼女は母親を独り占めにしたくなつた...
武田麟太郎 「一の酉」
...お客を煙(けむ)に捲いて人気を独り占めにしたものでございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...生き残った仲間の三人を殺して一万二千両の金を独り占めしたのだ」「――」八五郎はゾッと身を顫わせました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この大金を独り占めしようと目論むようになりました」「――」「それから先は親分もご存じの通り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのこめかみのところは私が独り占めにしてるんだから...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...デルフィーヌ・ド・ニュシンゲンはこの若くて美しくて上品なボーセアン夫人の従弟の視線を独り占めにしていることで...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...そして彼女が貴方の愛を独り占めするようなことのないようにして下さいね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...口銭の独り占めなんてえのはあんまり太い...
久生十蘭 「魔都」
...あんたがこの怪奇事件を解決した手柄を独り占めしても...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...僕の酒は兎も角此処では僕の独り占めの優秀品ぢやないか...
牧野信一 「街角」
...殆んど独り占めにしていたそうだ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...釣りになんぞさそいだしちゃだめよ」「――まるっきり独り占めだ」「いいじゃないの夫婦ですもの...
山本周五郎 「寒橋」
...伊兵衛の世話は女中のおたみが独り占めでやった...
山本周五郎 「寒橋」
...しかも大抵の話題を独り占めにして...
山本周五郎 「新潮記」
...姉はおまえを独り占めにして...
山本周五郎 「ひとでなし」
...それを独り占めにしたがるのだろう?)凡下の俗言だが...
吉川英治 「新書太閤記」
...凌振にかんじんな戦功を独り占めにさせるな」と...
吉川英治 「新・水滸伝」
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