...男は独りよがりを楽むものと思はれます...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...独りよがりの茶人などが科学文明の恩沢を度外視して...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...独りよがりを清算する...
種田山頭火 「其中日記」
...自己を句材とすることは随分難かしい(独りよがりの句ならば何でもないが)...
種田山頭火 「其中日記」
...独りよがりになり...
田山録弥 「自他の融合」
...独りよがりな饒舌家がしそうなことである)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...それはインテリの独りよがりかインテリ劇場の楽屋の出来ごとであって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...そういう意味での主観的な独りよがりな見解ほど...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...女の独りよがりの勝手な断定というものは...
豊島与志雄 「狸石」
...もはや、映画が、独りよがりの、個人的天才の芸術のための芸術というようなものではありえなくなりつつあると共に、この種の芸術論をでんぐりかえして、新しい天地に、自分独特の世界を切り展(ひら)きつつある...
中井正一 「大衆の知恵」
...辻の独りよがりの興奮のやうな気がするのである...
北條民雄 「道化芝居」
...独りよがりかも知れませんが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...自分ひとりが正義的なことでも考えているとでもいう風なカラス天狗じみた独りよがりげな顔で...
牧野信一 「鬼涙村」
...独りよがりの妄想(もうそう)というほかはない...
山本周五郎 「おれの女房」
...いささか独りよがりにさえなつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...いまはまったく自分の独りよがりな棒術の未熟さを覚(さと)ったものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...独りよがりの自負心を削(そ)がれているのである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...弾みで書いたり独りよがりになったりしがちです...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
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