...男は独りよがりを楽むものと思はれます...
伊藤野枝 「新らしき婦人の男性観」
...独りよがりや野狐禅的(やこぜんてき)口吻(こうふん)と受けとられがちなものをも挙揚する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...独りよがりの怠け者にも同様である...
高浜虚子 「俳句への道」
...自己を句材とすることは随分難かしい(独りよがりの句ならば何でもないが)...
種田山頭火 「其中日記」
...よう燃える火で私ひとりで大きな雪がふりだして一人いたづらに寒うしてよごれた手もう暮れたか火でも焚かうかいちにち花がこぼれてひとり雪あしたあるだけの米を粥にしてをくひとりの火の燃えさかりゆくをこれらの句は、日記に記しただけで、たいがい捨てたのですが、わざとここに発表して、そしてこの発表を契機として、私はいわゆる孤独趣味、独りよがり、貧乏臭、等、を清算する、これも身心整理の一端です...
種田山頭火 「三八九雑記」
...独りよがりは最もいけない...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...てんで独りよがりの・恥ずべき駄作かも知れないという懼(おそれ)があった...
中島敦 「光と風と夢」
...一社独りよがりの種では駄目だ...
野村胡堂 「女記者の役割」
...それはひどく独りよがりなお喋りに過ぎない...
北條民雄 「道化芝居」
...コプリが独りよがりでメイに惚れてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これが最良の方法です」独りよがりの笑みがコプリの唇から消えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...怒りは自己中心の・独りよがりの・激情である...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...およそばかの独りよがりくらいやりきれないものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...独りよがりの妄想(もうそう)というほかはない...
山本周五郎 「おれの女房」
...いささか独りよがりにさえなつていた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...いまはまったく自分の独りよがりな棒術の未熟さを覚(さと)ったものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その独りよがりを醒(さ)ましてやろう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...おらの独りよがりだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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