...独りよがりや野狐禅的(やこぜんてき)口吻(こうふん)と受けとられがちなものをも挙揚する...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自己を句材とすることは随分難かしい(独りよがりの句ならば何でもないが)...
種田山頭火 「其中日記」
...そういう意味での主観的な独りよがりな見解ほど...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...独りよがりは最もいけない...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...女の独りよがりの勝手な断定というものは...
豊島与志雄 「狸石」
...もはや、映画が、独りよがりの、個人的天才の芸術のための芸術というようなものではありえなくなりつつあると共に、この種の芸術論をでんぐりかえして、新しい天地に、自分独特の世界を切り展(ひら)きつつある...
中井正一 「大衆の知恵」
...てんで独りよがりの・恥ずべき駄作かも知れないという懼(おそれ)があった...
中島敦 「光と風と夢」
...一社独りよがりの種では駄目だ...
野村胡堂 「女記者の役割」
...辻の独りよがりの興奮のやうな気がするのである...
北條民雄 「道化芝居」
...それはひどく独りよがりなお喋りに過ぎない...
北條民雄 「道化芝居」
...コプリが独りよがりでメイに惚れてしまった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...これが最良の方法です」独りよがりの笑みがコプリの唇から消えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...独りよがりな解剖を縦にして...
牧野信一 「妄想患者」
...独りよがりをやらしていたところ...
南方熊楠 「十二支考」
...およそばかの独りよがりくらいやりきれないものはない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いわばそれぞれの独りよがりな幻影の手ごたえが衝突して...
山川方夫 「愛のごとく」
...いまはまったく自分の独りよがりな棒術の未熟さを覚(さと)ったものか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おらの独りよがりだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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