...独りでいらっしゃいます...
芥川龍之介 「犬と笛」
...何か独りで囁※(ぶつぶつ)呟(こぼ)しながら...
石川啄木 「刑余の叔父」
...前栽(せんざい)に面した座敷に坐り独りでわたしは酒をのんでゐたのだ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...今でも独りで居て偶々(たまたま)憶出(おもいだ)すと...
岡田三郎助 「白い蝶」
...やはり私は独りで...
太宰治 「美男子と煙草」
...独りでおる者でございます」道度はそうした貴族と同席することを名誉に感じた...
田中貢太郎 「黄金の枕」
...独りでかってに読んだのだから...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...姉の家へも寄りついて行きたくはない」お島は独りでそれを考えていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...社交界の花形と独りで自惚れてる陳慧君...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...どうもねえあなた独りでそんな所迄本当に私もびつくり致しましたよ...
長塚節 「隣室の客」
...ファッファッファッ」小西老人は独りで悦に入って居ります...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...久しぶりに独りで映画でも観て...
林芙美子 「浮雲」
...ト独りで笑うほかまず仕様が無い...
二葉亭四迷 「浮雲」
...こっちへ来い」と独りでしゃべりながら...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...――独りで指をくわえている...
山本周五郎 「風流太平記」
...思わず独りで微笑した...
山本周五郎 「山彦乙女」
...母が独りでしたことなんだ」「理由があるのか」五の四「耻を話さなければ分らない」道之進はふと眼を伏せながら云った...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...独りでつぶやくように唇を動かした...
夢野久作 「鉄鎚」
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