...今度はお袋が独りでやって来たのだ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...――アパートでは独りで...
高見順 「如何なる星の下に」
...独りでにこにこしながら歩いて行く...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...葉子も別に独りで行きたそうにも見えなかった...
徳田秋声 「仮装人物」
...ふと独りでお今の二階へ寄って...
徳田秋声 「爛」
...あの人が独りで引き上げてくれました...
豊島与志雄 「旅だち」
...独りで苦悩して独りで切抜けると云うは俊傑(すぐれもの)の為(す)る事...
二葉亭四迷 「浮雲」
...独りではしやぎ出した...
牧野信一 「小川の流れ」
...」と花やかに独りで点頭いてゐた...
牧野信一 「南風譜」
...たつた独りで運動場の周囲を夢中になつて駆けてゐる者もあつた...
牧野信一 「妄想患者」
...お関は独りで種々思い惑った末...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...お玉は留守に独りで...
森鴎外 「雁」
...なにか芸事を教えて独りで暮してもいいし……わたくしだってそのくらいのことは考えていますわ」文代の言葉つきにはいつもとは違って...
山本周五郎 「めおと蝶」
...金は預けておくから独りで飲むがいい...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「トテモ追出しゃあしめえと思ったが……この塩梅(あんばい)では愚図愚図しちゃいられねえぞ」と独りでうなずきながら立去る場面(ところ)であった...
夢野久作 「二重心臓」
...また独りで酌(つ)いで...
吉川英治 「大岡越前」
...介(すけ)は独りで首を振った...
吉川英治 「私本太平記」
...ただ独りでいいのだ...
和辻哲郎 「自己の肯定と否定と」
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