...独りで肝癪を起してゐるところであつた...
薄田泣菫 「茶話」
...日の暮れ方にお増は独りで...
徳田秋声 「爛」
...涙が独りでにこぼれてきました...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...ファッファッファッ」小西老人は独りで悦に入って居ります...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...独りで威張っていた...
二葉亭四迷 「平凡」
...待侘びて独りで焦(じ)れていると...
二葉亭四迷 「平凡」
...独りで何か切(しき)りに書きものをしてゐた...
牧野信一 「F村での春」
...未だ独りでゐる藤村が羨ましいとも思はない...
牧野信一 「環魚洞風景」
...「何うなすつたの、独りで、お酔ひになつたの?」ヘレンが私の肩に凭りかゝつて訊ねるのであつた...
牧野信一 「痴酔記」
...「とてもわたし独りでは仕切りきれません...
山本周五郎 「季節のない街」
...大助が独りで遊んでいる姿など眼につくと...
山本周五郎 「つばくろ」
...ゆあみは独りでするようになった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...お膳のまわりを粥だらけにしても独りで喰べないと承知しない...
山本周五郎 「柳橋物語」
...「――それが本当ならなぜ独りでいるんだい...
山本周五郎 「柳橋物語」
...独りで茶を点(た)て茶をのむのを楽しみとしていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...意思は通じた!そう独りで頷いて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...独りでいたかった...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...独りでならば、一生懸命、怺(こら)えられる泪も、優しい慰めの言葉をかけられると、却って、熱湯となって、胸の中を奔流するのだ...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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