例文・使い方一覧でみる「独り」の意味

...独りほくそ笑んでいる始末でした... 独りほくそ笑んでいる始末でしたの読み方
江戸川乱歩「鏡地獄」

...独り之を擅にせんとの慾心を起して... 独り之を擅にせんとの慾心を起しての読み方
高木敏雄「比較神話学」

...強（し）いてもいえないので独りで家の門を叩（たた）いた... 強いてもいえないので独りで家の門を叩いたの読み方
蒲松齢田中貢太郎訳「成仙」

...しかし彼女は独りではなかった... しかし彼女は独りではなかったの読み方
徳田秋声「仮装人物」

...お増は湯殿の方へ独り出て行った... お増は湯殿の方へ独り出て行ったの読み方
徳田秋声「爛」

...ただ、映画を見るにせよコーヒーを飲むにせよ、独りよりは、或は男の友人と一緒よりは、若い女と共にする方が楽しい気分になれる日も、往々あるものだ...
豊島与志雄「失われた半身」

...独り子だという事実の奥に――事実の手の届かない仄暗い彼方に... 独り子だという事実の奥に――事実の手の届かない仄暗い彼方にの読み方
豊島与志雄「同胞」

...さて退いて独りになって考えてみると... さて退いて独りになって考えてみるとの読み方
中島敦「弟子」

...私は独りで一軒の家に住んでゐて... 私は独りで一軒の家に住んでゐての読み方
中原中也「我が生活」

...独りで扉が落ちて締まるのだ」「――」「曲者はお静をさらって... 独りで扉が落ちて締まるのだ」「――」「曲者はお静をさらっての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...大きな乳房を独りで占領して... 大きな乳房を独りで占領しての読み方
長谷川時雨「渡りきらぬ橋」

...たった独りぽっちで寝て居る... たった独りぽっちで寝て居るの読み方
宮本百合子「栄蔵の死」

...独りで首を振ったり... 独りで首を振ったりの読み方
山本周五郎「風流太平記」

...なぜか独り大いに笑った... なぜか独り大いに笑ったの読み方
吉川英治「三国志」

...彼は独り悵然（ちょうぜん）と壁に対していた... 彼は独り悵然と壁に対していたの読み方
吉川英治「三国志」

...と呟（つぶや）くことを独り慰めにしていた... と呟くことを独り慰めにしていたの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...お通は独りぼっちだ... お通は独りぼっちだの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

...「あ、ここだ」伊織は、独り言に、思わずそういった... 「あ、ここだ」伊織は、独り言に、思わずそういったの読み方
吉川英治「宮本武蔵」

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