...その築土の崩れのところを誰が見てもそれと點頭かれる狩衣姿の上品な若い男が童姿の供を一人つれて...
田山花袋 「道綱の母」
...狩衣姿の堀川の殿の莞爾した顏がひよつくりそこにあらはれた...
田山花袋 「道綱の母」
...そこに靜かに鷹揚に一人二人の供を伴れて兼家が狩衣姿で入って來るのを迎へた...
田山花袋 「道綱の母」
...狩衣姿(かりぎぬすがた)ではいって来るのをお認めになると...
堀辰雄 「ほととぎす」
...宮は人目をお避けになるために軽装のお狩衣姿であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...」と狩衣姿が云う...
横光利一 「旅愁」
...郷里で彼の見て来た狩衣姿の自分の家の荒城とは...
横光利一 「旅愁」
...それは狩衣姿の年若い武士たちであった...
吉川英治 「私本太平記」
...芸能者とはいえ武者烏帽子(むさえぼし)に狩衣姿の人柄のいい男と...
吉川英治 「私本太平記」
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