...「狡猾にして悪辣...
芥川多加志 「四人」
...誘惑は狡猾に勝利の後を覘つてゐる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...私の働いているのを狡猾にじろじろじろじろと見守っている彼の表情には...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...風神ヘルメスの狡猾にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...エルンストは日ごろの狡猾にもかかわらず...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...強くするために狡猾に鉛をつぎこんだりするものもあるといふ...
中勘助 「銀の匙」
...女よそのごむのごとき乳房をもてあまりに強くわが胸を壓するなかれまた魚のごときゆびさきもてあまりに狡猾にわが背中をばくすぐるなかれ女よああそのかぐはしき吐息もてあまりにちかくわが顏をみつむるなかれ女よそのたはむれをやめよいつもかくするゆゑに女よ 汝はかなし...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...(斬ってかかる)忠太郎 (鳥羽田を斬り仆す)金五郎 (狡猾に芒むらに潜んで刀を避け隙を伺って刺さんと企てる)忠太郎 (金五郎を探す...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...サトーリスが狡猾にニヤリ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...誰が運んできたのですか」老婆が狡猾に首をかしげ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あの悪魔男爵が狡猾に手下を使って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...人生のほとんどをずるく狡猾に生きた小悪党だし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...上ツ面ばかりが安ツぽく狡猾になつて...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...なぜなら嫉妬は狡猾に...
三木清 「人生論ノート」
...倫理學でさへ今日では價値體系の設定を抛擲してしかも狡猾にも平然としてゐる状態である...
三木清 「人生論ノート」
...狡猾に騙すように...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...緻密(ちみつ)に計画し、執拗に狡猾に、十年のあいだ営々と、用心に用心して作りあげたものだ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...……その時はおれは狡猾にたちまわった...
山本周五郎 「陽気な客」
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