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饗庭篁村 「木曾道中記」
...」金三は狡(ず)るそうに母の方を見てから...
芥川龍之介 「百合」
...狡猾なる兎は、獅子の知らざるに乗じて、其尾を取りて、小屋の屋根と柱とに、堅く結び着け、遂に獅子の餓死するに至るを見て楽しみぬ...
高木敏雄 「比較神話学」
...狡猾(こうかつ)に身軽くするする流れてゆく...
太宰治 「乞食学生」
...たちまち狡猾(こうかつ)きわまる嘘つきに変化している...
太宰治 「女人訓戒」
...狡智に長(た)けたベナビデスの面(おもて)眼蒐(が)けて拳銃を発射する時の喜びばかりが擽(くすぐ)るように...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...賢い狡猾(こうかつ)なうれしげな一瞥(べつ)をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狡猾(こうかつ)な傲慢(ごうまん)さでそのことを彼に思い出さした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...狡智(こうち)によって発見した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この頃は狡くなってツルゲーネフなどの小説を買ってきて...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...狡猾(こうかつ)に...
火野葦平 「花と龍」
...狡猾な方法を考えて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「自分で自分をごまかしてゐるのよ、狡いんだわ、そして度胸が無いんだ...
牧野信一 「痴日」
...細心して観察した人の説にその狡智狐に駕(が)すという...
南方熊楠 「十二支考」
...そこには狡猾にひやかしが雑(ま)ぜられている...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...へんにとりいるようでいて狡猾(こうかつ)そうな口ぶり...
山本周五郎 「さぶ」
...人間の狡猾(こうかつ)と冷酷無情に対して……...
山本周五郎 「はたし状」
...もともと狐(きつね)狸(たぬき)以上な狡(ずる)さを持つ李吉だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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