...しかるに狡商輩ローマに至り...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...高尚な決意と下劣な狡獪との争闘に...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...狡(こす)さうな眼つきで皆の顔を見比べた...
薄田泣菫 「茶話」
...プロメトイスは、其時人間の代表者として、一頭の肥えたる牛を二つの部分に分ちしが、その分配の方法は、甚だ狡猾なりき...
高木敏雄 「比較神話学」
...そうして狡猾にごまかしているだけなのである...
太宰治 「如是我聞」
...れいの俗諺(ぞくげん)の「さわらぬ神にたたりなし」とかいう怜悧(れいり)狡猾(こうかつ)の処生訓を遵奉しているのと...
太宰治 「人間失格」
...今はかへつて御客の狡猾(こうかつ)なるに恐れをなすといふに至つては人心の下落呆(あき)るるの外はなし...
永井荷風 「桑中喜語」
...四十前後の狡(ず)るさうな男ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのやり方の狡さに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...相手が狡猾すぎたのです...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...しかし狡猾なる記者は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...そういう狡い自分への云いなだめの口実をつかまえた次第です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...緻密(ちみつ)に計画し、執拗に狡猾に、十年のあいだ営々と、用心に用心して作りあげたものだ...
山本周五郎 「追いついた夢」
...やりおりそうな狡智(こうち)ではある!」とも罵ッた...
吉川英治 「私本太平記」
...小心狡智(こうち)...
吉川英治 「新書太閤記」
...狡獣(こうじゅう)は人の名園を窺(うかが)い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...狡獪(こうかい)な奉行の程(てい)は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...猛獣使いにひとしい狡(ずる)さで彼を戦場へとケシかけていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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