...お敏は薄暗がりにつくばっている御影(みかげ)の狛犬(こまいぬ)へ眼をやると...
芥川龍之介 「妖婆」
...その内に御影(みかげ)の狛犬(こまいぬ)が向い合っている所まで来ると...
芥川龍之介 「妖婆」
...』とか、『石狛よ、汝も亦吾党の士だ...
石川啄木 「葬列」
...社前に相對してぬかづいて居る一双の石の狛(こまいぬ)である...
石川啄木 「葬列」
...狛、相竝ぶ...
大町桂月 「狹山紀行」
...伯母さんはお犬様や丑紅の牛をお友達にした手ぎはで獅子や狛犬までも仲よしにしてしまつたので私はその怖らしい顔を見ても泣きだすやうなことはなかつた...
中勘助 「銀の匙」
...獅子頭と狛犬との関係徳丸本の見学の帰途...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...狛犬(こまいぬ)の石像にかけて...
火野葦平 「花と龍」
...仏師春日の造る狛犬は随身門(ずゐじんもん)の後にあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...左方の狛犬玉眼一隻破たり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...狛家(こまけ)の息女と小間使いのおりんです...
吉川英治 「江戸三国志」
...高麗(こま)村の狛(こま)家というえらい旧家があるそうじゃ」「狛家!」というと...
吉川英治 「江戸三国志」
...狛家(こまけ)の御家士ではないか」「左様...
吉川英治 「江戸三国志」
...あなたの狛笛、曲や終りけん、ハタと止んで、こんどは能がかりの総囃子(そうばやし)が、前よりも、調子高く、大鼓(おおかわ)を入れて鳴り出します...
吉川英治 「江戸三国志」
...狛家の廻し者にちがいない」「いいえ...
吉川英治 「江戸三国志」
...ほとんど狛家の遺族同様な立場になって暮らしていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...留守となった狛家の屋敷には...
吉川英治 「江戸三国志」
...またどこかで狛笛(こまぶえ)の音(ね)がしていたせいか...
吉川英治 「神州天馬侠」
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