...『石狛(こまいぬ)よ...
石川啄木 「葬列」
...風がいちめんの雑草が合唱する・つかれて風の雑草の雨となつた・逢へるゆふべの水にそうてまがれば影・あざみの花に日のさせばてふてふ・狛犬の二つの表情を撫でる・おもひでが風をおよぐ真鯉緋鯉が(故郷端午)六月六日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...狛君(こまぎみ)の別墅(べっしょ)二楽亭広き水真砂のつらに見る庭のながめを曳(ひき)て山も連なる前の歌と同じ調子...
正岡子規 「曙覧の歌」
...左方の狛犬玉眼一隻破たり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あのお女中も」「お嬢様は狛家(こまけ)の御息女...
吉川英治 「江戸三国志」
...同じ二階に泊っている狛家(こまけ)の月江とやらを疑ってみましたけれど...
吉川英治 「江戸三国志」
...狛家(こまけ)の主人に会いにまいる」「ふむ……?」と...
吉川英治 「江戸三国志」
...狛家(こまけ)の召使いなどに覚られねえように...
吉川英治 「江戸三国志」
...狛家に累(るい)を及ぼしてはならぬと...
吉川英治 「江戸三国志」
...朱塗(しゅぬり)の狛笛(こまぶえ)を取って...
吉川英治 「江戸三国志」
...あなたの狛笛、曲や終りけん、ハタと止んで、こんどは能がかりの総囃子(そうばやし)が、前よりも、調子高く、大鼓(おおかわ)を入れて鳴り出します...
吉川英治 「江戸三国志」
...伊兵衛の狛笛(こまぶえ)の一曲が終りますと...
吉川英治 「江戸三国志」
...お前はここで泣いていたのか」「ああ……おいらは狛家へ帰りたい...
吉川英治 「江戸三国志」
...知っている……」「そして狛家(こまけ)のお嬢様...
吉川英治 「江戸三国志」
...てめえは狛(こま)家の女中だな」さてこそとばかり...
吉川英治 「江戸三国志」
...先頃からそこに御厄介(やっかい)になっている狛家(こまけ)の召使い次郎と申す者でございます...
吉川英治 「江戸三国志」
...二本尊様と狛犬(こまいぬ)のように...
吉川英治 「三国志」
...だが、その悪来典韋も、狛犬がわりに、戟を持って、この長日を立っているのは、いかにも気だるそうであった...
吉川英治 「三国志」
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