...恰(とん)と応挙の描いた狗児(ちんころ)のやうだと仰しやつて大変可愛がられたもんだ...
内田魯庵 「犬物語」
...狗児(いぬころ)のやうに鎮守(ちんじゆ)の社殿の下に潜り込んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...子供の時は狗児(いぬころ)か蝶々かのやうに色々の花の中に転がり廻つて日を送つた...
薄田泣菫 「茶話」
...さもなければ狗児(いぬころ)を連れて散歩に出るものである...
薄田泣菫 「茶話」
...狗児(くじ)にも仏性(ぶっしょう)ありというのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...赤ちゃけた狗児(いぬころ)が...
二葉亭四迷 「平凡」
...その脚はひょろ長く曲っていて狗児(こいぬ)の足のようだ...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...テーブルと同じように曲った狗児(こいぬ)の足のような脚の...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...まるで狗児(ちんころ)のようだと云って冷かしていた...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...先方では僕と埴生との狗児(ちんころ)のように遊んでいるのを可笑(おかし)がって見ていたものと見える...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
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