...山里で狐火が見られることがある...
...夜道を歩くときに狐火にだまされそうになったことがある...
...狐火を見つけたら、その場から離れるべきだ...
...狐火には怖がらずに、ゆっくりと見ることができる...
...狐火を見つけると、不思議な気分になる...
...狐火は時々、路の行く手に明滅して、夜鳥は怖しげに、彼方の森の奥で啼き叫んでゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...第三六項 井筒の陰火世間には狐火(きつねび)...
井上円了 「おばけの正体」
...狐の玉といふ物の光ると常に見る狐火とは別なるべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...私の自転車の提灯の火を見て、さては、狐火、と魂(たましい)消(け)しましたぞ、などと相かえり見て言って、またひとしきり笑いさざめくのである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...或は作者はこの『狐火』に就いてある神秘なものを象徴的にあらはして見やうと心がけたかも知れなかつた...
田山録弥 「自他の融合」
...公爵の子供の時に見たという狐火(きつねび)(will-o'-the-wisp)の話に興味をもったりした...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...「やはり、狐火なんか、今時は無い...
豊島与志雄 「田園の幻」
...この曲の中の「愛の悩みの歌」と「狐火(きつねび)の歌」をコロムビアのスペルヴィアの歌ったのは手に入って非常に良いものだ(J五四九〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...街の灯は狐火のように...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...間抜けな狐火が青白い宙に飛んでゐる位ひにしか見えない...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...そのころ大晦日の一夜を必らず同好粋士と計つては王子扇屋に狐火句筵を催されるのが常であつたが...
正岡容 「滝野川貧寒」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...河内路や東風(こち)吹き送る巫女(みこ)が袖雉(きじ)鳴くや草の武蔵の八平氏三河なる八橋(やつはし)も近き田植かな楊州の津も見えそめて雲の峰夏山や通ひなれたる若狭(わかさ)人狐火やいづこ河内の麦畠しのゝめや露を近江の麻畠初汐(はつしお)や朝日の中に伊豆相模(さがみ)大文字や近江の空もたゞならね稲妻の一網打つや伊勢の海紀路(きのじ)にも下(お)りず夜を行く雁一つ虫鳴くや河内通ひの小提灯糞...
正岡子規 「俳人蕪村」
...この句ももう狐火は減る一方になつてしまつたといふ事を言つたのであるが減るといふ動詞に重きを置かずして...
松本たかし 「松本たかし句集」
...あら狐火だわと云い...
山本周五郎 「青べか物語」
...「うまく逃げてくれよ」狐火(きつねび)梅雨のあけかかった或(あ)る夜...
山本周五郎 「青べか物語」
...「狐火だなと思ったからおらすぐに眼をつむっただ...
山本周五郎 「青べか物語」
...狐火のように浮遊(ふゆう)して...
吉川英治 「江戸三国志」
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