...山里で狐火が見られることがある...
...夜道を歩くときに狐火にだまされそうになったことがある...
...狐火を見つけたら、その場から離れるべきだ...
...狐火には怖がらずに、ゆっくりと見ることができる...
...狐火を見つけると、不思議な気分になる...
...狐火は時々、路の行く手に明滅して、夜鳥は怖しげに、彼方の森の奥で啼き叫んでゐる...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...かつて狐火(きつねび)や天狗火(てんぐび)や幽霊火のことは聞いておれども...
井上円了 「おばけの正体」
...狐火(きつねび)...
井上円了 「おばけの正体」
...墓場の上の狐火(きつねび)か...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...狐火は玉のひかるにもあらずかし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...狐火はまだ見えていた...
豊島与志雄 「田園の幻」
...それで十里四方から狐火が炬火(たいまつ)のように続くという噂であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...我はもや石とならむず 石となりて つめたき海を沈み行かばや氷雨降り狐火燃えむ 冬の夜に われ石となる黒き小石に眼(め)瞑(と)づれば 氷の上を風が吹く われ石となりて轉(まろ)びて行くを腐れたる魚のまなこは 光なし 石となる日を待ちて吾がゐるたまきはる いのち寂しく見つめけり つめたき星の上に獨りゐて今迄和歌を作つたことのない私が...
中島敦 「かめれおん日記」
...この曲の中の「愛の悩みの歌」と「狐火(きつねび)の歌」をコロムビアのスペルヴィアの歌ったのは手に入って非常に良いものだ(J五四九〇)...
野村胡堂 「楽聖物語」
...間抜けな狐火が青白い宙に飛んでゐる位ひにしか見えない...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...そのころ大晦日の一夜を必らず同好粋士と計つては王子扇屋に狐火句筵を催されるのが常であつたが...
正岡容 「滝野川貧寒」
...河内路や東風(こち)吹き送る巫女(みこ)が袖雉(きじ)鳴くや草の武蔵の八平氏三河なる八橋(やつはし)も近き田植かな楊州の津も見えそめて雲の峰夏山や通ひなれたる若狭(わかさ)人狐火やいづこ河内の麦畠しのゝめや露を近江の麻畠初汐(はつしお)や朝日の中に伊豆相模(さがみ)大文字や近江の空もたゞならね稲妻の一網打つや伊勢の海紀路(きのじ)にも下(お)りず夜を行く雁一つ虫鳴くや河内通ひの小提灯糞...
正岡子規 「俳人蕪村」
...あら狐火だわと云い...
山本周五郎 「青べか物語」
...「狐火だなと思ったからおらすぐに眼をつむっただ...
山本周五郎 「青べか物語」
...狐火のように見え隠れするのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...こはなに?狐火(きつねび)のような一朶(だ)の怪焔(かいえん)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...まるで竹童の手から狐火(きつねび)がふりだされるようだったが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...二ヵ所に狐火みたいな炎がめらめら撒(ま)かれていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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