...山里で狐火が見られることがある...
...夜道を歩くときに狐火にだまされそうになったことがある...
...狐火を見つけたら、その場から離れるべきだ...
...狐火には怖がらずに、ゆっくりと見ることができる...
...狐火を見つけると、不思議な気分になる...
...物理的妖怪とは狐火(きつねび)...
井上円了 「おばけの正体」
...墓場の上の狐火(きつねび)か...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...狐火は玉のひかるにもあらずかし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...狐火を見に出かけた...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...私の自転車の提灯の火を見て、さては、狐火、と魂(たましい)消(け)しましたぞ、などと相かえり見て言って、またひとしきり笑いさざめくのである...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...上司(かみつかさ)君の作は『子を棄てる籔』と『狐火』と両方読んで見た...
田山録弥 「自他の融合」
...或は作者はこの『狐火』に就いてある神秘なものを象徴的にあらはして見やうと心がけたかも知れなかつた...
田山録弥 「自他の融合」
...狐火がある筈はないし……だが...
豊島与志雄 「田園の幻」
...狐火はまだ見えていた...
豊島与志雄 「田園の幻」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...街の燈はまるで狐火のように一つ一つ消えてゆく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...両手を前帯に突っこみ、金五郎の歩くままにしたがっていたが、老醜といってよい五郎のどす黒い顔には、さっきから、異様に複雑な表情が、狐火のように、あらわれたり、消えたりしていた...
火野葦平 「花と龍」
...例へば帰る雁(かり)田毎(たごと)の月の曇る夜に菜の花や月は東に日は西に春の夜や宵(よい)曙(あけぼの)の其中に畑打や鳥さへ鳴かぬ山陰(やまかげ)に時鳥平安城をすぢかひに蚊の声す忍冬の花散るたびに広庭の牡丹や天の一方に庵(いお)の月あるじを問へば芋掘りに狐火や髑髏(どくろ)に雨のたまる夜に常人をしてこの句法に倣(なら)はしめば必ずや失敗に終はらん...
正岡子規 「俳人蕪村」
...狐火の減る火ばかりとなりにけりたかし君の近来の句は...
松本たかし 「松本たかし句集」
...やさしい狐火のやうに思はれました...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...夕ぐれ夕ぐれになると渚はしだいにつめたくなりむかふの島から狐火がながれてくるのだ孔雀の尾のやうに光りしづかな島蔭をめぐつてはいくつもいくつも浪の穂に戯れてながれてくるのだ岬の海鳥にまじりわたしも海鳥の眼つきをしてこのながれよる灯火をかぞへてゐると放埒にすさみはてたわたしの運命のうらぶれてわびしいありかがいきものの呼吸のやうにほとほと...
三好達治 「測量船拾遺」
...「狐火だなと思ったからおらすぐに眼をつむっただ...
山本周五郎 「青べか物語」
...私は狐火のほうを見ていた...
山本周五郎 「青べか物語」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??