...・酒飲酒好は――鉄のやうに強い意志を持つてゐるか、または貧乏でなければならない、節酒しなければ経済的に破綻する前に肉体的にまゐつてしまう!・市井にうづもれて市塵に染まず、親しんで狎れず、愛して媚びず、敬うて阿らず...
種田山頭火 「其中日記」
...狎戲並に閨房のたくみ汝を救ひ得じ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼等はお島と狎々(なれなれ)しい口の利(き)き方をしていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...そしてしだいに狎(な)れ狎れしくしだした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人に狎(な)れることの少ないムク犬が...
中里介山 「大菩薩峠」
...母に狎(な)れ抜いた自分は...
夏目漱石 「行人」
...狎れ合ってしまわない人間同士の...
宮本百合子 「鉛筆の詩人へ」
...批判する事に狎(な)れた...
夢野久作 「冗談に殺す」
...非常な旧式を使い狎(な)らしたもので...
夢野久作 「暗黒公使」
...狎(な)れた奴になると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...人の狎(な)れて驚かざらんことを怖(おそ)る...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...一揆の対抗には狎(な)れきっているし...
吉川英治 「脚」
...利に賢いお方と狎(な)れて...
吉川英治 「私本太平記」
...遊惰の風に狎(な)れようなどという心配は...
吉川英治 「新書太閤記」
...叔父の寵(ちょう)に狎(な)れぬいているこの甥は...
吉川英治 「新書太閤記」
...国家からの破格な待遇(たいぐう)に狎(な)れて...
吉川英治 「親鸞」
...常々の無事と小さな家計に狎(な)れて年のわりに萎(しな)びているその眼もとへ現わし...
吉川英治 「宮本武蔵」
...狎(な)れるにまかせて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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