...而も一刻たりともお客様に狎(な)れることをなさぬ...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...一同は異常に狎(な)れていた...
海野十三 「電気風呂の怪死事件」
...乗組員と狎々(なれなれ)し過ぎるので...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...芳太郎はそう言って狎(な)れ狎(な)れしげに...
徳田秋声 「足迹」
...云わばこの有難い恩に狎れるというものだろう...
戸坂潤 「社会時評」
...女軽業の美人連もうかとは狎(な)れ難いものがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...この無人の境では空と地とが狎れ合つてのどかに戲れてゐるやうだ...
長谷川時雨 「春」
...どこかの一流のひとと狎(な)れあって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...狎(な)れるといっても涜(けが)すには至らず...
二葉亭四迷 「浮雲」
...マルは私よりも余計に倉たちに狎れてゐた...
牧野信一 「創作生活にて」
...個性を考へるといふことは丁とか戊とかに匹敵する悪業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出来るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...当時吉原(よしわら)の狎妓(こうぎ)の許に足繁(あししげ)く通って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...万三郎にひどく狎(な)れ狎れしくした...
山本周五郎 「風流太平記」
...狎(な)れた奴になると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...狎(な)れるに従って...
吉川英治 「剣難女難」
...これに狎(な)れて...
吉川英治 「私本太平記」
...時流に驚かない無関心に狎(な)れている人間は...
吉川英治 「新書太閤記」
...父子(おやこ)狎(な)れ合いの仕事と見ゆる」山木方が...
吉川英治 「源頼朝」
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