...大小の猫が縺れ狂っているとかしか思われなかった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「黒猫十三」
...赤い血を見て暴れ狂って手当り次第の船をやっつけ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...このままでいてはついには気が狂って了うかも知れぬと思い...
太宰治 「断崖の錯覚」
...前古未曾有(みぞう)の大渦巻が大円を描いて轟々(ごうごう)と哮(ほ)え狂っている物凄(すご)さ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...何より気が狂っていない証拠だ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...僕が気が狂っているとは……」私がブランディの壜(びん)を裏戸棚にしまっていると...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...まわりには激しい旋風が荒れ狂っていた...
豊島与志雄 「二つの途」
...互いに殲滅(せんめつ)し合う幽鬼の旋風が荒れ狂っている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうしても既にあの時から気が狂っていたに違いない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...血色と肉附のよい若い男女が狂っているような...
中里介山 「大菩薩峠」
...なにもかもが、奇妙な風に、狂ってしまった...
火野葦平 「花と龍」
...思想が狂ってると同時に...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...遂に降りた所で見た群衆はホッテントット族が狂って叫んでいるかのようだった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...「親たちは気が狂っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...越前守の悪罵を昼夜牢内でわめき狂っていたのである...
吉川英治 「大岡越前」
...白刃の三つに毒を仰飲(あお)ったように狂っているのであった...
吉川英治 「親鸞」
...番人の婆さんは気が狂って死んでしまった...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...その洞の中で例の浪が青みつ白みつ立ち狂っているのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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