...調子の狂ったものの動きなど判ろう筈はない...
梅崎春生 「凡人凡語」
...なんという不思議! 彼女は生れ変ったように溌剌(はつらつ)として舞台の上を踊り狂った...
海野十三 「恐怖の口笛」
...つまりあの狂った時計が指す午後十一時四十分の四時間前ですから...
海野十三 「深夜の市長」
...まっかな中にうす白く見える二つの影が踊り狂った...
江戸川乱歩 「影男」
...気が狂ったか、糞婆(くそばばあ)め...
太宰治 「冬の花火」
...見事負けたのだ! ハハハハハ」と気が狂ったように...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...気の狂ったようにバタバタとはためく窓を犯して吹込む騒々しい夜気(よき)が長い炎をユラユラと流れ旗のように揺めかした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...もし私がおそらく私を誰か狂った者に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...調子の狂ったところは少しもないです...
夏目漱石 「こころ」
...狂ったように後を追った...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...暑さのために神経中枢の調子が狂った奴だったんだそうだがね...
平林初之輔 「鉄の規律」
...当座ムーアは狂った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...あまりの好晴(ひより)に気の狂った早咲きの柘榴(ざくろ)と見える――江碧島逾白(えみどりにしまいよいよしろく)...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...いきなり狂ったように両手を打ち振って...
三好十郎 「胎内」
...頭の調子が狂ったのではないかと思いました」「違う...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...今ゆく」大勘はまだ何か狂ったように叫んでいる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...眠りの底から狂ったように跳ね起き...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...僕はキザな言い方だが「恋と芸術」に狂ったのだ...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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