...何人も犯すことの出来ない体や精神をもつてゐながらそれで他人の都合や他人のためにその体や精神をむざ/\と委(まか)してしまふのは意久地(いくじ)がないと云ふよりは寧(むし)ろ生れた...
伊藤野枝 「従妹に」
...いつか第二の罪を犯す様な場合が生じた時...
江戸川乱歩 「双生児」
...若くは重罪を犯すやうになる...
丘浅次郎 「人類の将来」
...困窮も罪を犯すのもその人の責任であるし...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...従って宗教が罪を犯す事もなくなる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...――こういう誤りを犯す原因は併し取りも直さず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...神聖にして犯すべからざる所と考えられていたプティー・ピクプュスの修道院にまでおよんで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...罪を思う存分犯すためにはカトリックはなるほど不自由です...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...法を犯すことあらばこれを罰して可なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...罪を犯すものは国律をもってこれを罰するゆえんなり...
福沢諭吉 「学校の説」
...蓋し罪を犯す者は證左に據て罪の輕重を量り...
福沢諭吉 「帝室論」
...罪を犯すにいたるであろうと知って...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...誰か天才を罵(ののし)り凡庸を讃(たた)える不明を犯す者があろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...何人(なんぴと)もその悠久な美を犯す事は出来ぬ...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...歓会(かんかい)の石彫は神域を犯すなと守っているのです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...「これに違犯すれば...
横光利一 「夜の靴」
...上(かみ)を犯すの罪...
吉川英治 「三国志」
...藩の御法を犯すことになろうぞ)遠い国許にいる知辺(しるべ)の顔が...
吉川英治 「死んだ千鳥」
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