...犯しがたいいかめしさに...
芥川龍之介 「偸盗」
...そこをねらって優美なうちにも毅然として犯しがたい女性の気品を描いたつもりです...
上村松園 「作画について」
...狂瀾怒濤(きようらんどとう)の世界の叫もこの一瞬を犯しがたい...
高村光太郎 「智恵子抄」
...やつぱりどこか犯しがたい雅操がある...
太宰治 「金錢の話」
...日本人の生活には西洋文明と全く違つた獨自の凜乎たる犯しがたい品位の存する事を肯定せざるを得なくなつたのであります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...小商人はこの衝撃とヴェリチャーニノフの犯しがたい風貌とにすっかり恐れ入ってしまった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...貧しくはあるが清浄な犯しがたい避難所であった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人はたがいに犯しがたいものだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どこか犯しがたい気品がある...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...」「個人には夫々(それ/″\)の自由意志と犯しがたい人格とがあります...
牧野信一 「青白き公園」
...内(うち)に(顔や姿を云ふに非ず)モーゼのやうな厳しさを持つかのやうな犯しがたい紳士なのだから――...
牧野信一 「ひとりごと」
...知らねばならぬ――というあの犯しがたい呪いから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「餓えた人々(習作)」
...犯しがたい冷淡とのまざったものを思わせる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
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