...この仕事は犬馬の労働が必要だ...
...心にもない犬馬の労を尽しつつ身を終ろうとするのだ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...われわれはまた諸君のために決して犬馬の労を厭うものではない……」拍手の音は寥々たるものであった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...先日(こなひだ)の茶話で神戸の山下亀三郎氏が勝田蔵相にうつかり「犬馬の労を取つて欲しい」と言つたといふ事を書いた...
薄田泣菫 「茶話」
...天才の奇蹟(きせき)か、もしくは、犬馬の労か...
太宰治 「創作余談」
...脱走、足袋(たび)はだしのまま、雨中、追われつつ、一汁一菜、半畳の居室与えられ、犬馬の労、誓言して、巷(ちまた)の塵の底に沈むか、若しくは、とても金魚として短きいのち終らむと、ごろり寝ころび、いとせめて、油多き「ふ」を食い、鱗(うろこ)の輝き増したるを紙より薄き人の口の端(は)にのぼせられて、ぺちゃぺちゃほめられ、数分後は、けろりと忘れられ、笑われ、冷き血のまま往生(おうじょう)とげむか...
太宰治 「HUMAN LOST」
...犬馬の労を致す自由を自分達だけに留保したとしか思えない...
辰野隆 「芸術統制是非」
...犬馬の労といっても...
豊島与志雄 「オランウータン」
...犬馬の労をとっておるわしは...
直木三十五 「南国太平記」
...それに対して犬馬の労を取ろうと決心する...
本庄陸男 「石狩川」
...どのような犬馬の労をも取るであろうと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...警察は会社のために犬馬の労をとったのだ...
宮本百合子 「刻々」
...不肖ながら犬馬の労を惜しまず...
吉川英治 「三国志」
...犬馬の労を誓うでしょう」「近い内に...
吉川英治 「三国志」
...玄徳もなんで犬馬の労を惜しみましょうや」彼は起って...
吉川英治 「三国志」
...犬馬の労をとって...
吉川英治 「三国志」
...もとより犬馬の労も惜しむものではありません...
吉川英治 「三国志」
...犬馬の労もいといません...
吉川英治 「私本太平記」
...尊氏のために犬馬の労をとり...
吉川英治 「私本太平記」
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