...或る部落の住民は犬神に憑(つ)かれており...
萩原朔太郎 「猫町」
...犬神に憑かれたものは肉ばかりを食い...
萩原朔太郎 「猫町」
...犬神を追いだすのじゃが...
火野葦平 「花と龍」
...怨霊となった犬神は...
火野葦平 「花と龍」
...もうタネリは小さくなって恐(おそ)れ入っていましたらそらはすっかり明るくなりそのギリヤークの犬神(いぬがみ)は水平線まですっかりせり出し間もなく海に犬の足がちらちら映(うつ)りながらこっちの方へやって来たのです...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...」云(い)ったかと思うとタネリはもうしっかり犬神(いぬがみ)に両足(りょうあし)をつかまれてちょぼんと立ち...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...犬神(いぬがみ)はおかしそうに口をまげてにやにや笑(わら)ってまた云いました...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...「犬神博士」は私が何等(なんら)の自信もないままに...
夢野久作 「挿絵と闘った話」
...この巨犬には犬奉行の配下もみな怖毛(おじけ)をふるって“犬神”ともよんで敬遠していた...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神の牙が踵を尾(つ)けて離れないのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...執権高時の愛犬“犬神”に咬まれた黒い歯型の痣なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神のたたりだろうと申しますが」「犬神の」「されば...
吉川英治 「私本太平記」
...近ごろやたらに多い犬神憑(いぬがみつ)きです...
吉川英治 「私本太平記」
...咬みつきたがる病人でございまする」「なに」「もう咬まれたら、犬神憑きが、あなた様へもうつりますぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神憑きじゃとわしがいう...
吉川英治 「私本太平記」
...人が来たら犬神憑きの真似おしやれと...
吉川英治 「私本太平記」
...あれも一つの犬神憑きか...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神憑(つ)きか」「違う...
吉川英治 「私本太平記」
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