...怨霊となった犬神は...
火野葦平 「花と龍」
...もうタネリは小さくなって恐(おそ)れ入っていましたらそらはすっかり明るくなりそのギリヤークの犬神(いぬがみ)は水平線まですっかりせり出し間もなく海に犬の足がちらちら映(うつ)りながらこっちの方へやって来たのです...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...すると犬神はぎゅっとタネリの足を強く握(にぎ)って「ほざくな小僧...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...」犬神は一つの穴(あな)に向(むか)って叫びました...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...犬神(いぬがみ)はおかしそうに口をまげてにやにや笑(わら)ってまた云いました...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...ほんとうに情(なさ)けないと思いながらはい込んで行きましたら犬神はうしろから砂(すな)を吹(ふ)きつけて追(お)い込むようにしました...
宮沢賢治 「サガレンと八月」
...狐つきや犬神筋などという特定の家系を捏造したり...
柳田国男 「故郷七十年」
...犬神はたちまち彼を小馬鹿にする...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神のごきげんを取り...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神の牙が踵を尾(つ)けて離れないのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神のたたりだろうと申しますが」「犬神の」「されば...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神憑(いぬがみつ)き鎌倉幕府はここに亡んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...近ごろやたらに多い犬神憑(いぬがみつ)きです...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神憑きの女が仆(たお)れています...
吉川英治 「私本太平記」
...……乱暴な兵までが、犬神憑きには、乱暴をいたしませぬ」「妙に、死後この鎌倉では、高時公というと、一様にみな涙を寄せているらしいの」「逆に、その人を討った新田殿は、冷たい眼で見られがちです...
吉川英治 「私本太平記」
...人が来たら犬神憑きの真似おしやれと...
吉川英治 「私本太平記」
...あれも一つの犬神憑きか...
吉川英治 「私本太平記」
...犬神先生と呼んだのでござる」「よしてくれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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