...犢(こうし)ほどもある牡(おす)であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...かの古代ヘブライ人の刻める犢(こうし)の像と...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...五寸計(ゴスンバカリ)ナル犢(コウシ)ノ角...
泉鏡花 「縁結び」
...ばり板の上に犢(こうし)はすわっていて耳をふっていた...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...組合本部の役員会がある筈(はず)なれど差支(さしつか)える事があって往をやめた十五日朝根室分娩(ぶんべん)牡犢(おすこうし)である...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...大島町の某は犢十頭を殺した...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...日常洋服を着るが故に犢鼻褌をしめず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...生きた一頭の犢(こうし)も...
中島敦 「光と風と夢」
...犢鼻褌(ふんどし)の三つまで捜(さぐ)っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...毛脛(けずね)が大變で――その上切り立ての犢鼻褌(ふんどし)をして威張つてゐましたよ」八五郎の説明は途方もないものでしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...犢の肉はないかと訊く...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あるいは七夕に手向(たむ)けたる犢鼻褌(とくびこん)の銀漢をかざしてひらひらと翻(ひるがえ)る処...
正岡子規 「俳諧大要」
...孔子に問うと吉祥と答えその犢もて神を祭らしめたが...
南方熊楠 「十二支考」
...日曜日に寿江子が哀れな犢(こうし)になったあと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...○犢のロースはサーラエンという肉の骨付き弐斤ほどへ塩胡椒を振掛けテンパンへ入れその周囲へ玉葱一個人参二本を細かく切りて添え肉の上へバター大匙一杯を載せスープ大匙一杯を掛け一時間ほど火にて焼くなり...
村井弦斎 「食道楽」
...下等の犢にはなし...
村井弦斎 「食道楽」
...ダメス王の鼻に依って月の神と犢の神がこれを破った...
夢野久作 「鼻の表現」
...犢牛(こうし)がうなるような声がしていると思うたら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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