...犢(こうし)ほどもある牡(おす)であった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...かの古代ヘブライ人の刻める犢(こうし)の像と...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...フラソコ瓶で犢(こうし)に乳を飲せようとしたけれど...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...黒い犢(こうし)が土間に見える...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「グーセフ」
...犢鼻褌(ふんどし)は古きや新しきやなど嘲り戯れつつ……」ところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はそれを犢鼻褌(ふんどし)のミツへ挟(はさ)んでいるか...
夏目漱石 「明暗」
...犢(こうし)の冷肉を一皿とクワス一本を平(たい)らげてから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ミネストロンと犢の白ソース煮...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それ羔(こう)犢(とく)角なきに衝(つ)く真似し歯もなき蝮子が咬まんとするは角あり牙ある親の性を伝えたに相違ないが...
南方熊楠 「十二支考」
...一犢子を螫(さ)した後穴に退いた...
南方熊楠 「十二支考」
...その後その牛また白い犢を生み...
南方熊楠 「十二支考」
...(プラス叱も少々)遂に犢に及ぶ有様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これが桃と両方で三十銭位かかりましょうね」○犢の頭一頭分にて種々なる料理の出来るものなり...
村井弦斎 「食道楽」
...○初め犢の頭皮をむき取り...
村井弦斎 「食道楽」
...平均十頭の犢を屠(ほふ)りてシブレ三個あるいは四個を得るのみ...
村井弦斎 「食道楽」
...黄金の犢(こうし)が群をなして...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...犢の神が果してダメス王の鼻の弁護をしているものか...
夢野久作 「鼻の表現」
...彼女はもう犢(こうし)の面倒もみない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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