...犢鼻褌だけの素っぱだか...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...予は猶(なお)母牛の注意を男共に示して置(おい)て寝てしまった夜明けて後男共は今暁(こんぎょう)の死犢(しとく)を食料にせんことを請求してきた...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...例に依(よっ)て母牛に視(み)せずして犢(こうし)を遠く移した 母牛は壮健である...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...次回のさかりの時をあやまるなと男共及び妻に注意した十六日前夜より寺島の犢(こうし)がしきりに鳴く...
伊藤左千夫 「牛舎の日記」
...流れを下(お)りて来る川舟に犢鼻褌(ふんどし)一つで元気に棹(さお)をさしてるのが眉山で...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...青野峠附近から南にも北にも島全體に亙つて燒印を押して放牧してある牛も犢ほどしかなく...
江南文三 「佐渡が島から」
...犢鼻褌(ふんどし)は古きや新しきやなど嘲り戯れつつ……」ところが...
中里介山 「大菩薩峠」
...犢(こうし)が牝(めす)牡(おす)各一頭ずつ...
中島敦 「光と風と夢」
...刀剣ハ既ニ牛犢ニ換タレバ枕刀一腰ゾ残リタリ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「土用干ノ記」
...兩方の尻(しり)に蛙(かへる)となめくぢを彫つて犢鼻褌(ふんどし)の三つの上に...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...桃李の道老子の幻想から聖人よ あなたの道を教へてくれ繁華な村落はまだ遠く鷄(とり)や犢(こうし)の聲さへも霞の中にきこえる...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...犢の大きさには参った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...あるいは七夕に手向(たむ)けたる犢鼻褌(とくびこん)の銀漢をかざしてひらひらと翻(ひるがえ)る処...
正岡子規 「俳諧大要」
...その辺の大都フェスの諺に口ばかり剛情な怯者を詈(ののし)って汝はアグラの獅ほど勇なり犢(こうし)にさえ尾を啖(く)わるべしというとある...
南方熊楠 「十二支考」
...その後その牛また白い犢を生み...
南方熊楠 「十二支考」
...」犢(こうし)はこはさうに建物を見ながら云ひました...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...○犢のシチュウは腿肉を一寸角に切りバターをフライ鍋にて溶かし肉を入れて両面とも強火にていためシチュウ鍋へ取りブラウンソースにて一時間ほど弱火に掛けて煮るなり...
村井弦斎 「食道楽」
...野犢随童過曲径...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??