...次第に牾(もどか)しいような彼女の心をなだめて行った...
徳田秋声 「あらくれ」
...お島の投遣(なげやり)なのを牾(もどか)しそうに言った...
徳田秋声 「あらくれ」
...葉子は中に庸太郎という隔てのあるのを牴牾(もどか)しがるようなふうもしていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...一層牴牾(もどか)しさを感ずるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...電話といふものゝ牾かしさを感じなから...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...動(やや)もすれば牴牾(ていご)扞挌(かんかく)したるに係(かかわ)らず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...家族制度の弊を論じ個人主義を主張するの人紋所をつくるは聊(いささ)か牴牾(ていご)の嫌(きらい)あるに似たり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...親戚の誰れもが祖母の味方になつて力を添へようとしないのを牴牾(もどか)しがつたりしてゐた...
正宗白鳥 「孫だち」
...牴牾(もど)かしかった...
室生犀星 「童子」
...」妻は牴牾かしがって尋ねると...
室生犀星 「童子」
...覚書と詩集とには此(かく)の如き牴牾(ていご)があるが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...錦橋が年齢の牴牾(ていご)は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは二者の間に甚だしき牴牾(ていご)あるを見ない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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