...ただこの鐘の音には心から牽きつけられた...
有島武郎 「星座」
...しかし前の方が牽きすぎて...
魯迅 井上紅梅訳 「不周山」
...自分も同行Sも結局矢張りバスのもつ近代味の誘惑に牽き付けられてバスを選んだ...
寺田寅彦 「伊香保」
...車を牽きて平原を勇み躍りて驅くる如(ごと)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼はすぐれし此騾馬を其陣營に牽きて行け...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...聴くまゝに耳澄み心澄み魂も牽き入れらるゝ様ななつかしい音(ね)である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...足速(あしばや)に白き馬を牽きゆくは誰ぞ...
富永太郎 「無題」
...いったん牽きつけられた彼は...
夏目漱石 「明暗」
...忽ち彼の上へ牽きつけずにはおかなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...いわく商客馬多く牽き来ってインジアンどもそのうちに欲しくて堪(たま)らぬ良馬を見付ければ...
南方熊楠 「十二支考」
...犬を牽き薬を以て我に飼う...
南方熊楠 「十二支考」
...銀の鎖を付けた四疋の犬を牽き来り別室に維(つな)ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...性慾を刺戟する肌の部分を現わすに躊躇しない心持で男を牽きつけ...
宮本百合子 「結婚に関し、レークジョージ、雑」
...多くの男客を牽きつけてゐさうであつたが...
横光利一 「悲しみの代價」
...前から私を牽きつけている...
横光利一 「夜の靴」
...しつこく青年は繰り返して娘の心を牽きつけるのに余念がなかった...
横光利一 「旅愁」
...自然に彼の視線を牽きよせる高みの場所だったからであるが...
横光利一 「旅愁」
...この妙に牽きつけるものの中に衝くものの混る気具合も...
横光利一 「旅愁」
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