...その波形の比例はセミの種類によってそれぞれの特色を持つ...
高村光太郎 「蝉の美と造型」
...わが日本からでなければ出る筈のない特色を持つた作家として...
谷崎潤一郎 「純粋に「日本的」な「鏡花世界」」
...また特色を持つた人達の住んでゐる村のやうにも考へられた...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...違つた特色を持つた人は違つた特色を出すが好い...
田山録弥 「孤独と法身」
...絵画の色の出し方が個人々々によつて秘密な特色を持つことが肝心であることも...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...特に一九三六年としての特色を持つことは少ない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...直観は表象の多様をその内に含むという特色を持つ...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...いずれも文学的特色を持つというのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之に対しては悲劇は或る意味にポジティヴな特色を持つ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...哲学者が文学的特色を持つ所以である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...平民的文學といふ特色を持つて居る...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...もとよりそれぞれに一家の特色を持つてゐる二人の文章に是非優劣などは言はるべきでない...
南部修太郎 「氣質と文章」
...力戦に特色を持つ秀哉の芸風が気にいらなかつたのであろう...
野上彰 「本因坊秀哉」
...何も特色を持つてはゐらつしやいませんの? 一口で云へば...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...何れも截然とした特色を持つ個々の性格として躍動してゐるのは敬服に値(あたひ)する...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...劃然とした文化の特色を持つて競ひ合つて...
吉川英治 「折々の記」
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