...写実派の白亭の門人だけに堅実な写実的画風を以てむしろ特異な新人として認められていた...
大阪圭吉 「闖入者」
...クライマックスの狂風の場面の物をかきむしるような伴奏もはなはだ特異なもので画面の効果を十二分に強調する効果がある...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...それが一種特異な感覚を生ずるということも可能である...
寺田寅彦 「疑問と空想」
...ジャーナリズムの一つの特異な相が発達して来るのである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...特異なものなのである...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...高橋新吉は人類中非常に特異なものなのだ...
中原中也 「高橋新吉論」
...定律詩と自由詩との特異なる相違を一言でいへば...
萩原朔太郎 「青猫」
...ミレナはすこぶる特異な生粋のチェコ女性であったが...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」年譜」
...後年の彼の特異なる趣味を培(つちか)つたものといへよう...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...若くして亡くなつた前者の非常に特異な插繪が數葉入つてゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...セガンティニのような特異な絵はやはり注意して見ていたものと見える...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...もしそれ「お直し」に至っては最後近くあの特異な生活の夫婦の愛情に高潮するあたり...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...日本の哲学界における特異な存在であるということを私は聞かされていた...
三木清 「西田先生のことども」
...それはもはや特異なことではなかろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただこの地方の如く発展して来た事実だけが特異なのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...もっぱら玄徳軍の財務経理を担当して来たという帷幕(いばく)の中でも一種特異な人材であった...
吉川英治 「三国志」
...源氏物語的な特異な逸楽(いつらく)を幾世紀となくつづけ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...卍くずしの勾欄はこの建築の特異な印象の原因であるが...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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