...各階級に特異な動向が働いているのを認め...
有島武郎 「片信」
...これは確かに北海道の住民の特異な気質となって現われているようだ...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...ことに分光器(一八五九年以後)の助けを得るようになってから始めてこれらの極めて遠隔した物象の特異な性質に関して立ち入った研究をすることが可能となったわけである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...日本人の顔の多くに現れる特異な愛くるしさを持っていた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...それはあなたの特異な職業に対してであります...
太宰治 「女の決闘」
...その特異な作風が...
太宰治 「火の鳥」
...風致の上から見た大学にとって特異なものである...
寺田寅彦 「池」
...特異なものなのである...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「入院患者」
...初めて母と私との間の特異な深さを知った...
永井隆 「この子を残して」
...動物も大分特異な種類が多く...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この特異な美しさこそ...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...その特異なアクセント...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...若くして亡くなつた前者の非常に特異な插繪が數葉入つてゐる...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...それはもはや特異なことではなかろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その特異な形態は...
柳宗悦 「多々良の雑器」
...理由はいろいろあるがやはり太平記そのものの持つ特異な性格にほかならない...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...特異な感じを受けた――全く経験したことのない感覚だった――誰か他人が自分の思考を奪おうと試みているかのような...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...従ってこの作者が我が国の生み出した特異な芸術家であったということも...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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