...各階級に特異な動向が働いているのを認め...
有島武郎 「片信」
...俳句は特異な文学である...
高浜虚子 「俳句への道」
...それはあなたの特異な職業に対してであります...
太宰治 「女の決闘」
...さいしょはその洋画家の作品の特異なタッチと...
太宰治 「斜陽」
...特異なる民族生活の特異なる事実であり...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...断えず動いてゐる生活は一刻ごとにそれ/\の特異な姿をもち特異なはたらきをするので...
津田左右吉 「歴史とは何か」
...一つはなはだ特異な件をお土産にしようと云う約束も...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...男の容貌(ようぼう)にこれと云った特異な点はなかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...君の好きなように使いなさい」この特異な人物は彼の最後の言葉の中に思いっきりふざけた調子を込めたので...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...けれども鋭いほうの声に関しては、その特異な点は、――彼らの意見が異なっていたということではなくて――イタリア人と、イギリス人と、スペイン人と、オランダ人と、フランス人とがそれを説明しようとしているのに、めいめいがみんなそれを外国人の声だと言っていることなのだ...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...そこにマオのフランソアに對する特異な感情を見なければならなかつたのに...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...そして隣室から聞えてくる特異な物音の中で...
堀辰雄 「水族館」
...何よりも特異なのは語調の抑揚が夥しく緩漫であるのに引きかへて...
牧野信一 「円卓子での話」
...われわれのうちにはわれわれの個性となる何か特異なものもある代りにまた普遍的なものもあって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこにはもういろいろな異なった判断見方を必要とするいかなる特異な事情も絶対になくなるというようなことには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...世界にも類例の稀な特異な出版ではないだらうか...
柳宗悦 「和紙十年」
...巍然(ぎぜん)たる特異な法城を構えていた石山本願寺も...
吉川英治 「新書太閤記」
...子に対して特異な性情の人でない限りは考えられない話だ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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