...見ましょう」熊浦氏の特徴のある吃り声が制した...
江戸川乱歩 「悪霊」
...殊(こと)にその特徴のある歩き振りが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...先生は特徴のあるゆっくりした語調で説いて聞かせたが...
太宰治 「惜別」
...)ふたかは眼になつた特徴のある子供の顔を遺憾なしに写さうと思つて...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...しかし普通のアメリカの小説映画とは著しくちがった特徴のあることだけはよくわかる...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...自分は日本人の性情中には好んで人の缺點を指摘しやうとする恐しい特徴のある事を發見したやうに思つた...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...ところが――これはきわめて特徴のあることだが――被告は誰でも...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...極めて特徴のある足音が...
久生十蘭 「魔都」
...彼の頭の上の部分に實に特徴のある廣さを與へて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼の衣服中の糸一本も――彼の顔のあらゆる特徴のある奇妙な容貌(ようぼう)のなかの線一つも...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...いつまでも私の方へ躑躅(つつじ)の茂みごしにその特徴のある眼ざしをそそぎつづけていた...
堀辰雄 「美しい村」
...廊下では例によってフランスのお爺さんと毛糸屋さんとが特徴のある年よりらしい甲高声で...
宮本百合子 「寒の梅」
...特徴のある表情的な口もとの様子などで...
宮本百合子 「キュリー夫人」
...切れ長で眦(まなじり)のあがった特徴のある眼で...
山川方夫 「その一年」
...あの濃い睫(まつげ)をもったお蝶の特徴のある目が...
吉川英治 「江戸三国志」
...特徴のある堂塔(どうとう)や大きな河をのぞいては...
吉川英治 「新書太閤記」
...は」と特徴のある笑い声と共に参加する...
吉川英治 「随筆 新平家」
...また特徴のある彼のするどい眼であった...
吉川英治 「平の将門」
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