...一寸特徴のある顔付きをしてゐるのが町子の注意を引いた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...特徴のある声がひびいた...
海野十三 「怪星ガン」
...故人の特徴のある名古屋訛を思い出した...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...二三の特徴のある毛屑も混っていないことはなかった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...先生は特徴のあるゆっくりした語調で説いて聞かせたが...
太宰治 「惜別」
...特徴のある語調だと看破されているくらい...
太宰治 「惜別」
...しかし普通のアメリカの小説映画とは著しくちがった特徴のあることだけはよくわかる...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...ところどころに孤立したイタリア松と白く輝く家屋の壁とは強い特徴のある取り合わせであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...二人ともあまり特徴のあるあまり個性的な性質だからですわ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あの特徴のある謡の文句でおぼえてゐる...
中勘助 「能の見はじめ」
...金魚といわれた特徴のある眼が大きい...
火野葦平 「花と龍」
...」しまりの無い口のきゝ方に特徴のあるぢいさんは...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...やっぱり特徴のある髪の毛と細面な顔だちで...
宮本百合子 「旭川から」
...其の特徴のある事が即ち...
宮本百合子 「大いなるもの」
...あの濃い睫(まつげ)をもったお蝶の特徴のある目が...
吉川英治 「江戸三国志」
...どんな特徴のある文化でも政治でもそれが熟れ盛るころになりますと頽廢期に入り...
吉川英治 「折々の記」
...特徴のある部分だけを採って...
蘭郁二郎 「魔像」
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