...一度会ったら忘れる事の出来ない特徴のある人だから...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あの特徴のあるとんとんとんととんという地響が白い線でもって美しい震動曲線を描かれてあった...
海野十三 「東京要塞」
...とれいの舞台で聞き覚えのある特徴のある声が...
太宰治 「酒の追憶」
...先生は特徴のあるゆっくりした語調で説いて聞かせたが...
太宰治 「惜別」
...あの特徴のある微笑をして...
太宰治 「パンドラの匣」
...)ふたかは眼になつた特徴のある子供の顔を遺憾なしに写さうと思つて...
田中貢太郎 「黒い蝶」
...ところどころに孤立したイタリア松と白く輝く家屋の壁とは強い特徴のある取り合わせであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...しかし新しい物を賣出す時は何か特徴のある物を選んだ方が賣り易いものだ」と言はれた...
豊田喜一郎 「乘用車發表に際して」
...あの特徴のある謡の文句でおぼえてゐる...
中勘助 「能の見はじめ」
...額やしつかりした特徴のある目鼻立ちの面影には...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼の衣服中の糸一本も――彼の顔のあらゆる特徴のある奇妙な容貌(ようぼう)のなかの線一つも...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...一種特徴のある魅力を備えているという...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...緑色の毛の洋服を来たルウスは、特徴のある、大きな眼で、人々を見廻すだけだった...
牧逸馬 「アリゾナの女虎」
...特徴のある、引きずるような歩調が、峰吉の帰ってきたことを知らせていた...
牧逸馬 「舞馬」
...老婦人はたいそう特徴のある低いお声で...
山本周五郎 「日本婦道記」
...頗(すこぶ)る特徴のある這いかたで這って来た...
山本周五郎 「百足ちがい」
...――と、特徴のある、さっ、さっ、と聞える跫音がして来て、秀吉から二人をこう急(せ)きたてた...
吉川英治 「新書太閤記」
...また特徴のある彼のするどい眼であった...
吉川英治 「平の将門」
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