...そこらの物陰から...
梅崎春生 「風宴」
...私はその暗黒海底を巧みに利用して、その物陰から、敵の潜水艦に向って、一発の水中榴弾を撃ちだしたのであった...
海野十三 「地球要塞」
...すると、煤ばんだ天井の孔から、物陰から、家中の鼠が次から次へと数珠つなぎにぞろぞろと這ひ出して来て、庭先に小さな頭を押し並べた...
薄田泣菫 「独楽園」
...ピストルをとりあげる物陰から風のように現れると起(た)ち上がる亜細亜新聞記者東山一雄という俺の人格はすっかり消えてなくなって...
平林初之輔 「探偵戯曲 仮面の男」
...すると今度は第三の男が不意に物陰から現れつかつかと第二の男のそばへ寄ってゆきました...
平林初之輔 「祭の夜」
...物陰から三人現れて道をふさいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...祖母の話を物陰から聞いた事...
森鴎外 「最後の一句」
...物陰から呶鳴られて...
吉川英治 「三国志」
...すると荀攸(じゅんゆう)が、物陰から、「いや、もっけの幸いだ...
吉川英治 「三国志」
...楽進(がくしん)のふたりは物陰からそれを見ていた...
吉川英治 「三国志」
...たちまち木陰や物陰から...
吉川英治 「新書太閤記」
...物陰から竹槍をつけた土寇(どこう)の徒が...
吉川英治 「新書太閤記」
...そっと物陰からお汝(こと)の容子を見たところ...
吉川英治 「源頼朝」
...どこかそこらの物陰から...
吉川英治 「源頼朝」
...薄暗い物陰からのみ隙見している...
吉川英治 「源頼朝」
...最初に物陰から鉄砲を撃った者を...
吉川英治 「宮本武蔵」
...物陰から顔を出していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...蝋人形の囲い場だ」「竹の柵(さく)を破ッた音だぞ」物陰から躍り出して...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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