...私はその暗黒海底を巧みに利用して、その物陰から、敵の潜水艦に向って、一発の水中榴弾を撃ちだしたのであった...
海野十三 「地球要塞」
...すると、煤ばんだ天井の孔から、物陰から、家中の鼠が次から次へと数珠つなぎにぞろぞろと這ひ出して来て、庭先に小さな頭を押し並べた...
薄田泣菫 「独楽園」
...物陰から出てきて言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すると今度は第三の男が不意に物陰から現れつかつかと第二の男のそばへ寄ってゆきました...
平林初之輔 「祭の夜」
...物陰から三人現れて道をふさいだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...物陰から現れた右門と伝六舟を見送る...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...いきなり物陰から...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...物陰から立出て来ると...
吉川英治 「剣の四君子」
...すると荀攸(じゅんゆう)が、物陰から、「いや、もっけの幸いだ...
吉川英治 「三国志」
...楽進(がくしん)のふたりは物陰からそれを見ていた...
吉川英治 「三国志」
...たちまち木陰や物陰から...
吉川英治 「新書太閤記」
...物陰から竹槍をつけた土寇(どこう)の徒が...
吉川英治 「新書太閤記」
...蒲団部屋の物陰から逃げ出して行った年老(と)った侍が二人...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そっと物陰からお汝(こと)の容子を見たところ...
吉川英治 「源頼朝」
...どこかそこらの物陰から...
吉川英治 「源頼朝」
...平河天神の鳥居の外へ消えてゆくまで――物陰から北条新蔵は見送っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「……?」物陰から窺(うかが)っている者たちから見ると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...物陰から顔を出していた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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