...月が絵かきに物語る話という形を取ってはいるものの...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...健康であったことを物語る...
海野十三 「地獄の使者」
...先生はいかに奇怪を極めたその体験について物語るであろうか...
海野十三 「四次元漂流」
...此等の存在に就て、言語を用い、想像を加えて、物語るに至りて、茲に始めて神話の萠芽を生ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...そういう其村君のような人も門下生の一人として集まって来たという事が如何に当時各種の人が居士の門下に走(は)せ集まったかという事を物語るに足ると考えたからである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...彼がじっくりと落ち着いて物語ることは稀であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...とある海岸の洞穴から下界の国へ迷いこんで帰ってから村人にいちぶしじゅうを物語る...
知里真志保 「あの世の入口」
...周囲のアメリカン・シチズンスの不用意な表情姿態の上に反映したフーヴァーのほうがはるかに多くフーヴァーその人を物語るのである...
寺田寅彦 「映画時代」
...あるいはこのへんの消息を物語るのかもしれない...
寺田寅彦 「沓掛より」
...忰のこの経験談をわたしが物語ると...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...社会機構の内に存することを物語るものであり...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...なぜなら歴史は物語るものであって摘発するものではないから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...房州で駒井甚三郎の厄介になっていたことを逐一(ちくいち)物語ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...心ならずも孝助は立ち退いていって粗忽者(そこつもの)の養父相川新五兵衛に逐一を物語る...
正岡容 「我が圓朝研究」
...さも羨まし相に物語るのだった...
松永延造 「ラ氏の笛」
...横濱の景氣不景氣を物語るものみたいだつた...
吉川英治 「折々の記」
...一体何を物語るのであろう...
蘭郁二郎 「鱗粉」
...(三)神とじかに物語る至福...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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