...」物語りのうちに夜は更けに更けて行つた...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...この物語りの本筋と関係のないことですから...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...しづかに物語りをはじめる...
大手拓次 「藍色の蟇」
...多くは古今の物語り類を耽読したり...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...彼ははじめて自分の物語りをつづけた...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...山名宗全が應仁の亂の頃或る大臣家に參つてさうして亂世のため諸人が苦しむさまなど樣々物語りした其時に其大臣がいろ/\古い例を引出した...
内藤湖南 「應仁の亂に就て」
...ようやく打解けて物語りにかかろうとする時...
中里介山 「大菩薩峠」
...手短かに物語りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後へ西山の樵夫(きこり)だというて結縁に来たという物語りがある...
中里介山 「法然行伝」
...何か物語りめく心地...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...静心夜が更けて遠くで鷄が鳴いてゐる明日はこれでお米を買ひませう私は蜜柑箱の机の上で匂ひやかな子供の物語りを書いたのですもしこれがお金になつたならば私の空想は夜更けの白々した電気に消へてしまふのです私は疲れて指を折つて見ました二日も御飯を食べないのでとても寒くてホラ私の胃袋は鐘のやうにゴオンゴオンと鳴つてゐます...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...野良帰りの枡酒の度を過してゐるらしい二三の連中の手振足振りおかしく何かを物語り合つてゐるらしいシルエツトが踊つてゐた...
牧野信一 「夜見の巻」
...相応(ふさわ)しい山物語りにホロリとする所があるだろう...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...ここは往来なるに」彼は物語りするうちに...
森鴎外 「舞姫」
...彼は涙ながらに物語りて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近日、お迎えとして、正季が兄に代って参(さん)じますから、諸事、お物語りは、そのせつに...
吉川英治 「私本太平記」
...あなた様とお物語りでしたが...
吉川英治 「源頼朝」
...僕の思いも過ぎ去った恋物語りです...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
便利!手書き漢字入力検索