...つきせぬ物語り逢(あ)った上(うえ)は心行(こころゆ)くまましんみりと語(かた)り合(あ)おうと待(ま)ち構(かま)えていたのですが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...またはその生涯の物語りの糸がこの池のそれと織りまざっている野人または子供の名をとった方がいい...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その後の製作の経過を物語り...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...超自然的な物語りを信ずるのがもっと自然でありますじゃ...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...心情のやさしいカンディードの冒険的な運命物語りで...
戸坂潤 「読書法」
...その後へ西山の樵夫(きこり)だというて結縁に来たという物語りがある...
中里介山 「法然行伝」
...父の物語りの概要を摘(つま)んで見ると...
夏目漱石 「行人」
...それからあなたの希望通り私の過去をあなたのために物語りたかったのです...
夏目漱石 「こころ」
...「タルホが偉い作品を発表した!「飛行機物語り」おゝ...
牧野信一 「エハガキの激賞文」
...(面白い物語りを聞きながらうつら/\と夢路をたどる……好いな...
牧野信一 「眠い一日」
...そのひとつ前の章――即ち孝助が主人飯島平左衛門に前半生を物語り...
正岡容 「我が圓朝研究」
...そしてまるで自分をその物語りの中に投げ込んで思うままに涙を流す事を楽しむんです...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...それ等の声に耳を傾け私も亦 人に洩れぬ私語(ささやき)で 物語り見えぬ友情絶ち難い 愛が 二人の胸を繋ぐ...
宮本百合子 「五月の空」
...あかあかと榾火の燃え上るのが物語りめいて水の面に映る頃まで...
三好達治 「一點鐘」
...私にも同じ物語りはあるのだった...
山川方夫 「演技の果て」
...ドンナ事でも致しますから親父の讐仇(かたき)を討たして下さい……という涙ながらの物語りだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...旅物語りの興ともしたであろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...お物語りなされませ...
吉川英治 「源頼朝」
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