...物言いでもしてきた事と思ったのだ...
伊藤左千夫 「春の潮」
...彼がお客を断る時のぶっきらぼうな物言い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...何か物言いたげに唇を動かし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...中形の浴衣に糸巻崩(いとまきくず)し昼夜帯(ちゅうやおび)の引掛(ひっかけ)という様子なり物言いなり仲町(なかちょう)の妓(はおり)と思う人はあるかも知れぬが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...其様子から物言いまで曾てカッフェーにいた時分...
永井荷風 「申訳」
...吾々の物言いを見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...穏やかなうちに品のある物言いも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この女の底意地の悪い物言いや...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言いの柔らかさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「あの――」娘は何やら物言いた気ですが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言いの確りした人物です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...顔の造作や物言いはひどく片付いて居ますが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物言いのきびきびしたお人でありましょうね?」「ええ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その物言いを少し静かにして聞かせてください...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...常に取りつくろった物言いをしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうして少しは他国者の物言いを笑っているらしくもあり...
柳田国男 「雪国の春」
...女中たちの物言いまでが違ってくる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...しかし物言いさがなき世間の口に好色の人として名高い「光源氏」については...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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