...僕は極めて物覚えが悪い...
石川欣一 「可愛い山」
...物覚えがいいんだからな...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...物覚えの良(い)いので聞えた人であつた...
薄田泣菫 「茶話」
...」中川氏は物覚えの良(い)い...
薄田泣菫 「茶話」
...無造作に語り出す老鶴の物覚えのたしかさと器量の大きさは...
薄田泣菫 「独楽園」
...手前たちゃ物の弁(わきめ)えもなけりゃ物覚えも悪いと来てるんだからな...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...親譲りの目は物覚えが悪いので有名である...
寺田寅彦 「カメラをさげて」
...あんまり物覚えのええおかたではないとみえるだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...爺さんなんて物覚えのわるいものだ...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...「大変物覚えが御悪いのね」と細君がひやかした...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかし自分でもこだわらずだんだん物覚えがよくなれば治るだろうし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしの物覚えのわるいことを咎めるその言葉でもって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ここで年老いた人たちの物覚えに尽きぬ感謝を忘れてはならない...
柳宗悦 「地方の民藝」
...あの児は物覚えがよいなどとほめられたのに安心して...
柳田国男 「故郷七十年」
...物覚えのよい人同士...
柳田国男 「雪国の春」
...T「ところがこの俺も」T「生れッつきやけに物覚えがいい方でなァ」「一度見た面ァ滅多に忘れねえッ」「おッ大将」T「お前の額のその傷ァ何だい?」「えッ」となる太郎左衛門...
山中貞雄 「右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法」
...あんまり物覚えの良いというほうではねえだ...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...物覚えのいいところは妾にソックリだ……なぞと極めて細かいところまで微妙に取合せて行く...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索