...そして次の瞬間に自分を見いだした時にはいつ戸をあけたとも知らず物置き小屋の中にはいっていた...
有島武郎 「或る女」
...物置きのようなところにかくし...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...あの廊下の物置きべやに隠しておいた...
江戸川乱歩 「影男」
...それと同じ物置きべやにあった古服なんかを持ってあのへやにはいった...
江戸川乱歩 「影男」
...ここの物置き部屋にころがされていたんです...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...彼は現にその一部を物置きにもっていた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...物置きに縛(つな)いで置いたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...屋根に荷物置きの小欄干のついた箱みたいなタキシ...
谷譲次 「踊る地平線」
...物置きの隅に捨ててあった西洋風呂(ぶろ)をアトリエに運び...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...物置きの下へ駈けて行きましたが...
土田耕平 「身代り」
...なんの覚悟もない烏合(うごう)の衆の八十人ではおそらく一坪の物置きの火事でも消す事はできないかもしれないが...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...このあいだじゅう板塀(いたべい)の土台を塗るために使った防腐塗料をバケツに入れたのが物置きの窓の下においてあった...
寺田寅彦 「子猫」
...「物置きのすみでもいい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...コゼットの寝てる物置きのそばに一つの扉(とびら)が開いたままになっていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...小路は小屋や物置きなどの建物の間に細長く続いていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...物置きは、三坪ばかりで、部屋の部分は、新しい錻力(ブリキ)の巻いたのがしまひ込んであつた...
林芙美子 「浮雲」
...三輪の家は物置きのようにせまくて...
林芙美子 「落合町山川記」
...たしか今でも物置きの隅にあつたやうな気がするんだが...
牧野信一 「悪筆」
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