...そして次の瞬間に自分を見いだした時にはいつ戸をあけたとも知らず物置き小屋の中にはいっていた...
有島武郎 「或る女」
...荷物のない物置き部屋(べや)のような貧しい一室のすみっこに...
有島武郎 「或る女」
...半焼けになった物置きが平べったくたおれている...
有島武郎 「火事とポチ」
...その結構な家を物置き同樣につかつて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...物置きのようなところにかくし...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...庭のすみの物置き小屋から...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...まず地下室の物置きにはいり...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...物置きの横手から廻つて行くときに...
鈴木三重吉 「桑の実」
...民家の物置きにて...
林不忘 「安重根」
...屋根に荷物置きの小欄干のついた箱みたいなタキシ...
谷譲次 「踊る地平線」
...二階の物置きを捜(さが)したらあるだろうと云うその琴を見せて貰(もら)うために...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...物置きの下へ駈けて行きましたが...
土田耕平 「身代り」
...物置きに入れられてからの三毛のはげしい肉体と精神の劇動がこの死産の原因になったのではないかと疑ってみた...
寺田寅彦 「子猫」
...コゼットの寝てる物置きのそばに一つの扉(とびら)が開いたままになっていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ちょうどその物置きのような室(へや)がきれいと思われたように...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それからコゼットとともに物置きの中にはいりこむことだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大きな納屋(なや)――物置きが母屋から離れたところに出来たと思ったらその隅に床をつくり...
長谷川時雨 「テンコツさん一家」
...物置きに投げ込んであった喇叭(ラッパ)銃に煙硝と鹿撃(う)ちのばら玉をあふれるばかり詰め込み...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
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