...では物狂ひと思うたのは...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...今度は葉子は倉地に死に物狂いに食ってかかって...
有島武郎 「或る女」
...物狂ほしきまでよろこびぬ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...消防隊員は、死物狂いで、敵の爆弾のために発火した場所を素早く消し廻っているのだった...
海野十三 「空襲下の日本」
...物狂おしい讒謗と...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...物狂(ものぐる)ほしげな御樣子(ごやうす)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...死物狂いで追いすがって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「海棠の露をふるふや物狂ひ」と云ふ句をつくつてゐる...
林芙美子 「旅人」
...私は二匹の虎――嫉妬と絶望とを相手に死物狂(しにものぐるひ)の爭鬪をしたことであらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...物狂ほしく廻転を貪りはじめてゐた...
牧野信一 「バラルダ物語」
...妹思いの甲子は物狂おしく駆廻(かけまわ)った...
水上滝太郎 「九月一日」
...詩人たちが節制も判断もなくこれに誘われてゆく人々に起るといっているあの物狂おしさを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...死に物狂いに曳きますよ...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...真に死物狂い式なものがあった...
夢野久作 「少女地獄」
...歯をむき出した野獣か何ぞのように物狂おしく力強くきこえて来ました...
夢野久作 「卵」
...死物狂いに絶叫した...
吉川英治 「三国志」
...この死に物狂いが揚げる破軍の声だったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...切れ物と死に物狂いで来る以上...
吉川英治 「宮本武蔵」
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