...今度は葉子は倉地に死に物狂いに食ってかかって...
有島武郎 「或る女」
...兒どもの樣なる物狂ほしき振舞せしも...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...物狂(ものくる)はしく取(と)つて返(かへ)せば...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...物狂わしく泣き入(い)った...
江戸川乱歩 「鬼」
...妻覓(めまぎ)とも見む物狂(ものぐるひ)...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...太鼓をかついで杉林にさしかかった頃から女房が悪鬼に憑(つ)かれたように物狂わしく騒ぎ立て...
太宰治 「新釈諸国噺」
...死に物狂いで逃げ出した...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...彼は死に物狂いの努力をして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...物狂わしいほどに動いてみえました...
中里介山 「大菩薩峠」
...物狂わしいもののようにも見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...私も死物狂ひでやつて見ます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...死物狂いで追いすがって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今私はもがき爭ふやうな音――その物音から察すると死物狂(しにものぐるひ)のものらしかつた――を聽いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そのころの作者が女としての生活の現実で物狂おしいほど苦しみながら...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第二巻)」
...それは死物狂いの一撃でございまして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大車輪で演出する死物狂いの冒険軽業が...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...さすが物狂いの人も...
吉川英治 「私本太平記」
...城太郎は物狂わしく小茶ちゃんの指へいきなり噛みついた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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