...袖を噛んで物思いに耽っている...
芥川龍之介 「袈裟と盛遠」
...部屋に坐ったままうつうつと物思いに耽っていた私の前に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...深い物思いにでも沈んでいるという風なのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「蛇性の執念」
...とりとめのない物思いに耽っていたが...
徳田秋声 「爛」
...彼はすっかり物思いにふけっていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何か考えこんで物思いに耽(ふけ)っているが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...物思いに沈んで歩いていると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...そのあとで一生物思いをする女になるようなことはいやである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その境地で新しく物思いをしているのが憐(あわ)れであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また自分には物思いが一つふえることになったのかと慄然(りつぜん)とした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男にも女にも物思いをさせることの多い尚侍である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...自身は物思いにとらわれている様子が非常に美しく感ぜられた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ猫は愛らしく鳴くのを懐中(ふところ)に入れて衛門督は物思いをしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...結局物思いをさせるだけだと考えられますからです」女がたの後見者と見せて薫がこう言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物思いをさせられたり...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのほうへ心が傾いたのであろうと物思いをしておいでになると...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「私は子供の時から物思いをせねばならぬ運命に置かれておりまして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...書物はそういう物思いからやすやすとわたしを救い出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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