...部屋に坐ったままうつうつと物思いに耽っていた私の前に...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...却って私に身近の切実な物思いをも一時救ってくれた...
鷹野つぎ 「窓」
...なんにもいわずに物思いにしずんでおりました...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...掌へ頭をもたせながら物思いに沈んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...深い物思いに沈んでいた...
豊島与志雄 「坂田の場合」
...頭をたれて物思いに沈みながら歩いていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...じっと物思いにふけっていました...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...すっかり物思いにとらわれて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...そこに物思いに沈んでいるお辰の肩へピタリと手を掛けました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...遣瀬(やるせ)ない物思いに耽っているのである...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...夜も昼も物思いに入道は呆(ぼう)としていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...男にも女にも物思いをさせることの多い尚侍である...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ猫は愛らしく鳴くのを懐中(ふところ)に入れて衛門督は物思いをしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...五月雨(さみだれ)の薄暗い世界の中では物思いを続けておいでになるばかりの院は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それらをながめては寂しい物思いを多くお作りになる宮であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...深く物思いのある御様子で帳台へはいってお寝みになろうとした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(物思いに沈みて凝立すること暫くにして...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...軽き物思いは語り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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