...こんな日に出歩く物好きな人もいないと見えて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...傍聴人の中にはいつだって物好きな常連がいくらもいるんですからね……ところが...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...なんて物好きなお客さまだろうと思いながら...
大阪圭吉 「白妖」
...半分は物好きも手伝つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...またそのお方たちから聞いてわざわざ私をからかいにおいでになる物好きなお方などもありまして...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...また誰か物好きの人があって...
太宰治 「小さいアルバム」
...それを物好きだの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...アメリカの古物好きの眼は隈なく照っている日の光をさえぎって夜のように見える水松(いちい)の樹の大きな...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...ただの物好きだけではなかったように思われてきました...
豊島与志雄 「死因の疑問」
...不遠慮な物好きな者らにトリフォンの詩が語ってきかせるようなものにすぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...こんな揮毫でも物好きな人には需めらるるので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...物好きに人を載せて走るということはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...仏国革命の当時物好きな御医者さんが改良首きり器械を発明して飛んだ罪をつくったように...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...物好きさうな近所の衆...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物好きに買って来た何割引きかのものなのなんだ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...そのほか例の際物好きの五代目菊五郎...
山本笑月 「明治世相百話」
...物好きを起こして...
吉川英治 「随筆 新平家」
...そういう物好きの多いのは...
吉川英治 「春の雁」
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