...或は唯の物好きからも...
會津八一 「支那の明器」
...金花の部屋に物好きな一夜を明かした事があつた...
芥川龍之介 「南京の基督」
...調べようにも方法がない」「君も物好きだな...
江戸川乱歩 「五階の窓」
...又何の物好きから...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...国家は何の必要があって物好きにも法的威厳を発動させてまでこの自然的な文化統制の上塗りをしなければならないのか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...不遠慮な物好きな者らにトリフォンの詩が語ってきかせるようなものにすぎない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さりとはあまり物好きな...
中里介山 「大菩薩峠」
...物好きに人を載せて走るということはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...物好きな人間もあればあるものだナァ……」と...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...物好きな江戸っ子の耳に伝わりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨日の騷ぎを聞傳へた人達は、物好き半分、櫻の根と老爺の茶店に殺到して、此邊の混雜といふものはありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尺八の師匠は物好きだな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んの物好きで――」「待ってくれよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...船長も物好きじゃねえかなあ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...この時一人の物好きな者があって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...物好きな男は立つたり蹲(しやが)んだりして...
室生犀星 「末野女」
...このごろ流行(はや)る幸運の手紙とおんなじに誰か物好きな人間がイタズラをするために出したものなのよ...
夢野久作 「継子」
...ぼくは、物好きにも、この夜の會記を書かうと、自分から千嘉治氏へ云ひ出したほどである...
吉川英治 「折々の記」
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