...物好きにも事を欠いて...
有島武郎 「かんかん虫」
...恐いもの見たさの物好きが強く働いていなかったら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...けれども世の中には物好きが居らぬものでもあるまい...
太宰治 「ロマネスク」
...それを物好きだの...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...見知らぬ乞食坊主を歓迎するほどの物好きな人を見つけることが出来なかった...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...国家は何の必要があって物好きにも法的威厳を発動させてまでこの自然的な文化統制の上塗りをしなければならないのか...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...正体を見届けくれんの物好きも...
中里介山 「大菩薩峠」
...物好きな眼が障子からも唐紙の隙間からも覗きます...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...血を浴びたまま目を廻していたそうですよ」物好きそうなのが丁寧に教えてくれます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...後ろからすぐ桟橋の落ちたのを幸い夜の闇に隠れて物好きな千之助の出るのを待ち...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸の下に煙草入をねぢ込むやうな物好きな野郎はあるめえから」ガラツ八は又尖(とが)つた口を入れます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...江戸の町を駆けて来るというのは物好きや芝居気では出来ないことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三度はそれで逢引を重ねたことだろう」「この節の娘は物好きなんですね」「ところが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一つ物好きのようだが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その邊に物好きらしくウロウロして居る夜番晝番の百姓達を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物好きな男たちが...
吉川英治 「新書太閤記」
...物好きな詮索(せんさく)に時折手をつけ出したが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...相違なく送るであろう」主水は物好きに...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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