...或は唯の物好きからも...
會津八一 「支那の明器」
...物好きの人達のなかには...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...半分は物好きも手伝つて...
薄田泣菫 「独楽園」
...その他の知人間でも私のことはだいぶ問題になって『奴も物好きな奴さ』と嘲笑して終るのもあれば...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...世高は物好きにどんな庭園であるか...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...彼は物好きの蒐集家の持つ熱情以外には何んの熱情も持たぬようでした...
チェスタートン 直木三十五訳 「金の十字架の呪い」
...物好きな父親がその女の子におさるという名をつけた話があったように思う...
寺田寅彦 「柿の種」
...さりとはあまり物好きな...
中里介山 「大菩薩峠」
...物好きな宿役人が米友の後ろへ廻って剃刀を取ったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それら多少の善意を持った物好きがあるのだろうけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...あそこならば邸内は広いし、熊一匹養いきれないほどの身上ではなし、留守居の人間も親切であり、動物好きだから、むしろ喜んで面倒を見るにきまっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...町内の物好きな人たちと一緒に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「板倉屋の旦那の物好きで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物好きさうに顏を出して眺めてをります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夏でもない今時分余程の物好きでなければ夜十時前後に車をとばせる者はありませぬ...
浜尾四郎 「死者の権利」
...この市(まち)の御婦人がたもよっぽど物好きなのねえ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...慶太郎はなおも物好きな眼つきで外を視ていたが...
矢田津世子 「女心拾遺」
...物好きな不自由をしないでも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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