...こっちを睨んでいる様子は物凄いというも愚かであったが――その恐ろしい顔には見覚えがあった...
海野十三 「地球盗難」
...えたいの知れぬ物凄い物体だった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...ボッーンと物凄い音...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...艦の竜骨を響かせてくるドドドドドドドドという物凄い震動が身体を衝き上げて...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...鳥や獣の啼く物凄い声が谷々に木魂をかえした...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...物凄い傷をガラツ八に見せました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物凄い声を夜空に長くひく...
久生十蘭 「魔都」
...或時は精神病院のそれのやうな物凄いホテルの一室に...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...顔の変色、物凄い表情など、その他すべて、ブルウス・テイラアの場合と完全におなじだった...
牧逸馬 「ロウモン街の自殺ホテル」
...)と物凄い捨科白を残して引きあげたのよ...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...「恋はやさしい野辺の花よ」の「ボッカチオ」や「岩にもたれた物凄い人は」の「ディアボロ」を高唱しつつカーボーイの帽子を冠つて...
正岡容 「大正東京錦絵」
...完全に燈火管制された都会の夜の物凄い気持を...
宮本百合子 「明日の言葉」
...物凄い叫び声と皆の顔に怯えて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...見るも物凄い快心の笑を洩す辺...
宮本百合子 「気むずかしやの見物」
...物凄い美人とすれ違った...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...交通機関の物凄い雑踏に押しもまれた東京人の神経が...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...薄っぺらな色彩のバラック街……眼まぐるしく飛び違う車や人間……血走った生存競争……そんな物凄い刺戟や動揺(どよ)めきをうけた柔かい少年少女の脳髄は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...貴様がボーシュレーからそいつを取り返したんだな? ……匣か? いやそれにしちゃあ小さすぎる……何んだ品物ァ……云えッ……』黙ってしまった様子にジルベールが白状しないと早くも見て取ったルパンはジロリと物凄い眼を向けて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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