...河村は見るも物凄い形相(ぎょうそう)となり...
海野十三 「地球盗難」
...「ゲッ」という様な何ともかとも形容の出来ない、物凄い悲鳴が、再び絹枝の口をほとばしった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...輪心(ホイル・センター)や連結桿(コンネクチング・ロッド)に手足を引掛けられて全速力で全身の物凄い分解をさせられた場合なんぞは...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...この物凄いほどの深夜の寂寞(せきばく)を瞶(みつ)めたまま...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...物凄い土地なのか...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...自分のうえにじっと注がれているトルーソツキイの物凄い凝視に氣づくことができたなら...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...かえって物凄い無気味さを以て...
中里介山 「大菩薩峠」
...物凄い叫喚があがりました...
野村胡堂 「古銭の謎」
...お倉牢問ひの物凄い噂が何處からともなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物凄い爭鬪が起らなければいいがと...
長谷川時雨 「傘」
...薄弱なこの私が物凄い饉餓と窮乏に堪へ得たのも...
原民喜 「死と愛と孤独」
...どうかすると階下では物凄い衝突がもちあがつた...
原民喜 「星のわななき」
...どんなに物凄い雪の野原が行手を遮って...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...賛同の返事などは虎が吠えるかのやうに物凄いのだ...
牧野信一 「円卓子での話」
...こんな物凄い光景を想像して見ると何かの小説にあるような感じがして稍興に乗って来るような次第である...
正岡子規 「死後」
...之は何と云う物凄い殺気だった静粛でしょう...
松永延造 「職工と微笑」
...物凄いものであった...
武者金吉 「地震なまず」
...それも物凄い雷雨をともなった一瞬の大夕立だけでしかない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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