...いろいろ物入りもして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...しかし弟子の多くなるに従って何かと物入りの嵩(かさ)むは当然で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...今更らしく鳴物入りであるのがチグハグな気持ちを与えるのは事実だ...
戸坂潤 「社会時評」
...これがなかなかの物入りであった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...商人の宣伝は鳴物入りでなかなか巧妙です...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...驚天動地なんて鳴物入りでおどかすのは? イヤに持たせずに...
野村胡堂 「古城の真昼」
...重三郎から見ると信心は物入りだから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴物入りで平次の家へ飛込みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鳴物入りで迷子の/\お扇さんでもあるめえ」ガラツ八がまた無駄を挾むのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鳴物入り道具ばなしと肩へ書かれてある定式幕...
正岡容 「小説 圓朝」
...鳴り物入りの落語を多く演じていた私は...
正岡容 「わが寄席青春録」
...時節がら新年を初め官吏どもの遊宴には兎と蕗の薹ばかり用いさせたら大分の物入りが違うだろ...
南方熊楠 「十二支考」
...病気の経過だの、物入りだのを、輪に輪をかけて話して、仕舞いにはきっと、自分の益(ため)になる方へと落して行った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お節はこまこました物入りにいろいろ苦しい工面をして居た...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...暮しが二手に分れていて物入りもかかる...
三好十郎 「おりき」
...いろいろお物入りばかりつづくけれど...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...物入りでもあり且つ心もと無いから...
柳田國男 「どら猫観察記」
...「反物入りまションか」と云っているだけです...
夢野久作 「クチマネ」
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