...本物の毛を植えたり皮膚の色を本物らしくすればするほど...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...相当時代物らしいがまだ毛もふかふかしている...
梅崎春生 「蜆」
...いま一つその裏をいって顔をつぶして他の人物らしく見せかけてあったというのは...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...相当の業物らしい...
豊島与志雄 「怪異に嫌わる」
...ペルシャ物らしい壁掛も...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...少し好人物らしい逞(たくま)しい男で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眠り藥が池の端の丸屋から盜まれた物らしいから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとかして、あの小僧の懷中を搜(さぐ)つて見ろ、大事なものは、身につけて置いた筈だ――荷物を調べたのは俺の考へ違ひだつたよ」「合點」八五郎は飛んで行きましたが、間もなく店の方に大變な騷ぎが始まり、それが靜かになると、八五郎は鬼の首でも取つたやうに、「親分、矢張りあの小僧が温(あつた)めてましたよ」頭の上でヒラ/\させ乍ら持つて來たのは、何んと、蚯蚓(みゝず)をのたくらせたやうな、舌つたるい戀文が一通と、娘の持物らしい、小さい可愛らしい物が二つ三つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何処からか到来物らしい...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...」本当にこの人は好人物らしい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...腹のできた人物らしい...
久生十蘭 「あなたも私も」
...『太平記』十五巻に出たのが最も古い完全な物らしい...
南方熊楠 「十二支考」
...私程度の誰彼のこと)人間よりも動物らしいでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...紫苑(しおん)色のはなやかな上に淡黄(うすき)の厚織物らしいのの重なった袖口(そでぐち)がそこから見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...獲物らしいものは見えず...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...相当学問のある才物らしく...
夢野久作 「オンチ」
...好人物らしい微笑を満面に湛(たた)えている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この若者の持物らしい旅包みと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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