...それは物の道理も自らよく解り理屈を云ふ事も出来る人間に対してのみ云へる事ではなからうかと私は思ひます...
伊藤野枝 「ある女の裁判」
...あなたは少しも物の道理をしらない...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...物の道理のわかろうはずはない...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...物の道理に合わない……」彼は言い切った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...お前さんだって確かに物の道理はわかってるはずだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...某が――」「物の道理じゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...今日文学を弄(もてあそ)ぶ青年に物の道理を説いてきかしてもわかるはずはない...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...ともかくも物の道理はわかるだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな物の道理はなかなか...
中里介山 「大菩薩峠」
...物の道理は物の道理だぜ――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...追つ拂つて貰ふわけには行かないものかと――」「もう澤山だよ」「物の道理を言ひ聞かせるなり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...物の道理のよくわかつた主人だつたさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...勇さんだからとて彼(あ)の通り物の道理を心得た...
樋口一葉 「十三夜」
...物の道理はそうであろうが...
久生十蘭 「白雪姫」
...貴人痴呆にして物の道理の分らぬこと...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ああいう手合いには物の道理を言って聞かせてやった方がええのじゃ! 言葉ちゅうものは誰にだってこたえるものじゃ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...リーゾニングとは事物の道理を推究して自分の説を付くることなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ヨーロッパ人は物の道理などを考える前にすでにキリスト教徒となっているのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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