...始めて物の本来の性質と...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...もっとおそろしい動物の本性を見るのです...
太宰治 「人間失格」
...事物の本質はこの概念それ自身から必然に...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...物はある、だが物の本性、物そのもの、物自体については、全く知ることが出来ない...
戸坂潤 「科学論」
...それのみがこの事物の本質をなすものならば...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...事物の本質は精神だという哲学的観念論になるのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...だが夫は弊害であって物の本質ではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...僕はいつか何か物の本で...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...墓詣(はかまうで)過し世の蟲ばみし物の本ふと読むまゝになつかしく作者のこともおもはれてふけ行く秋の昼さがりその墳墓(おくつき)をたづぬるに場末の町のいくまがり小家つゞきの道のはて子供のさわぐ浄土寺苔と落葉に埋れてかけし地蔵ともろともにはかなく残る石ひとつ...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...さればにや、昔の物の本にも、この国には鯉が棲(す)まないと書いてありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...物の本を読むごとにこみ上げて来るのを如何(いかん)とも致し難い――だがそれは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ギリシァの哲人ルクレチウスの『物の本態について』を愛読され...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...叩けば開かれる――といふ謎(なぞ)だつたと物の本に書いてあるさうだよ」平次は妙な話を始めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何時だつたか物の本で...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...そして生活のうちから出た意見の歴史の分析的研究によって事物の本質を把握するということはアリストテレスの方法の特質に属している...
三木清 「科学批判の課題」
...悲哀は物の本性より来るにあらずして...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...物の本質をなすこの微粒子の中心には...
横光利一 「旅愁」
...萌(も)え出(いず)る植物の本能のように...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??