...こちらの世界では交通は物の数(かず)でなく...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...魂もとろける飲物の数々...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...それまでの、てめえのヨシコのさきを、てめえの指でつまんで、あらぬ方を睨んでいるなんてのは、心理的にただいやなだけで、このブウジイの肉体的苦痛に比べれば、物の数ではない...
高見順 「いやな感じ」
...新刊の書物の数頁を読むともなく読み終ると...
辰野隆 「感傷主義」
...「何んじゃ?」「はっ」「申してみい」「はっ――手前達、五十人、百人集まりますよりも、お上御一人の方が、日本のために、天下のために――何れだけお役に立ちますか? そのお上に、仇を致します奸人共を討つに、吾等の十人、二十人、物の数では、ござりませぬ――」「大間違い」と、斉彬が、云った...
直木三十五 「南国太平記」
...もとより物の数ではないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...「たくさんお使いなさいまし」「有難うございます」お雪は再び書物の数を読んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...玄道の刀などは物の数でもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小僧の幾松は十一で物の数に入らず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...物の数とも思わぬ面魂(つらだましい)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てんで物の数ではない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...書物の数に於いても嶄然と他を抜いてゐるものは小説であるといふ一事がよく証明してゐる...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...六条院の夫人たちから仏前へささげられた物の数も多かった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...物の数でもございません方のことさえも宇治の弁の尼からお言わせになりましてございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また作り出す品物の数から見て...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...日本語の中にも山川地形を現わす言葉はまさしくその目的物の数だけあって...
柳田國男 「地名の研究」
...自分の故郷へ帰りたい心に比べれば物の数ではないと思い...
横光利一 「旅愁」
...それを恐れないものにとっては物の数ではなかった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索