...この食物の具合からだろう...
大杉栄 「獄中消息」
...文学的表象が目的とする事物の具体性とが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...いずれも物の具に身を固めた兵士(つわもの)で...
中里介山 「大菩薩峠」
...物の具の体(てい)...
中里介山 「大菩薩峠」
...部屋のあなたに輝くは物の具である...
夏目漱石 「薤露行」
...物の具に身をかためて南の国の暑さに堪えたり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そして電瞬のまに各、物の具をつけ、馬を曳き、軍需の物を積み、馬揃いに群(む)れ集まって、貝が音(ね)、太鼓の音とともに進発する軍隊に対して、領下の老幼男女(なんにょ)は、いつまでもいつまでも声涙を抑えて見送っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...汝らも物の具とって...
吉川英治 「上杉謙信」
...物の具の固い腕が...
吉川英治 「篝火の女」
...物の具を携(たずさ)えて...
吉川英治 「剣の四君子」
...擒人(とりこ)ども六十余名の太刀物の具をはぎ取って赤裸になし...
吉川英治 「三国志」
...物の具で身をかためたひとりの武士(ぶし)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...柵際(さくぎわ)の番所を覗(のぞ)いておるぞ」「お表から誰方(どなた)か見廻りに来られたのだろう」「誰方(どなた)だろう」「さ? ……平時(いつも)とちがって物の具をつけると分らなくなる」「オヤ...
吉川英治 「新書太閤記」
...その態度や物の具などで...
吉川英治 「新書太閤記」
...空いている物の具部屋の板敷の上には...
吉川英治 「親鸞」
...物の具着けた兵が十人くらいずつ立っている...
吉川英治 「源頼朝」
...物の具に透間(すきま)あらすな...
吉川英治 「源頼朝」
...五千六千の牢人は物の具とってすぐ馳せあつまるだけの手飼の衆もあるとやら――」「ははは...
吉川英治 「宮本武蔵」
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