...」あいさつの詩貧しき思いあがり貧しく乏しき者よ、お前はあまりに思いあがっている――お前のいぶせき小舎が、桶のような住まいが安価な日光のなかで、または蔭った泉のそばで根菜と野菜とで、何かの物ぐさな、衒学的(げんがくてき)な徳をはぐくむからとて天上に位置をしめる資格を要求するとは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...物ぐさなことにかけては...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...――いったいに物ぐさとなり...
豊島与志雄 「自由人」
...ひどく物ぐさな無口だった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...のそのそと物ぐささうに歩いて嬉しいときは何時も一声だけ吼えた...
室生犀星 「鉄の死」
...この物ぐさな・不精な・何一つしようとしない・性分も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その原因を長い睡眠がわたしにもたらす無精や物ぐさのせいにした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の物ぐさと整頓には不得手な性質をよくあらわしていた...
吉川英治 「私本太平記」
...かような物ぐさい所で賓客(ひんきゃく)の膳をしつらえるつもりか...
吉川英治 「新書太閤記」
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