...さようなら」牝鹿(めじか)のように敏感な岡さえがいっこう注意しない葉子の健康状態を...
有島武郎 「或る女」
...次には鴉(からす)を挙げ、三十九章に入りては山羊(やぎ)、牝鹿(めしか)、野驢馬(のろば)、(のうし)(野牛すなわち野生の牛)、駝鳥(だちょう)、鷹(たか)、鷲(わし)を挙げておのおの特徴を述べ、神の与えし智慧(ちえ)による各動物の活動を記して、人智のこれに関与し得ぬ弱さを示しておる...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...傷つけられた牝鹿が...
ラビンドラナート・タゴール Rabindranath Tagore 宮本百合子訳 「唖娘スバー」
...牝鹿のもののようにおどおどしたのをば...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...譬へば鋭利の牙もてる狩に慣れたる狗二頭、 360林の中に吠え叫び、逃げゆく牝鹿、逃げ走る兎を遂ひて猛然と隙をあらせず飛びかゝる、正しくかくもオヂュシュウス、チュウデーデースもろともに、敵の陣より遮りて勢猛に彼を遂ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...ケリルは羊歯(しだ)のなかで牝鹿の足跡らしいのを見つけて身を屈めてそれを見ようとしたが...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「約束」
...牝鹿はまだ仔鹿が体内に身うごきしない前から知っている...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...そうするとあすこの羊歯(しだ)のかげに怪我をした牝鹿がいた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...最初の日にはそこに千の駝鳥と千の鹿と千の牝鹿とを放して人民が狩りたてるのにまかせ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...動作は若い牝鹿(めじか)のようにすばしこく...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...あるときは牝鹿のように歩きまわっているが...
山本周五郎 「お繁」
...「若い牝鹿がさきに渡り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼の仲間――彼が交配した牝鹿たちと...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...彼は蟇(がま)に戯(たわむ)れかかっている一疋の牝鹿(めじか)を見とめると...
横光利一 「日輪」
...牝鹿(めじか)の眼のように泣き濡らしてでもいることか...
吉川英治 「私本太平記」
...牝鹿(めじか)や牡鹿(おじか)が...
吉川英治 「親鸞」
...若い牝鹿の毛なみはつやつやとして...
吉川英治 「親鸞」
...うずきたがるのだろう」彼は牝鹿の体温をおそれるように...
吉川英治 「親鸞」
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