...「うちの牝猫は甘えん坊だ」...
...「この辺には野良の牝猫が多い」...
...「牝猫同士のケンカは激しい」...
...「牝猫の子猫が可愛くてたまらない」...
...「うちには雄猫が二匹いるけど、牝猫が欲しいな」...
...白いムクムクと肥(ふと)った大きな牝猫(めねこ)が...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...「鈴」と云う牝猫(めすねこ)を可愛がって...
谷崎潤一郎 「細雪」
...此宿には猫が三匹ゐる、どれも醜い猫だが、そのうちの一匹はほんたうによく鳴く、いつもミヤアミヤア鳴いてゐる、牝猫ださうなが、まさか、夫を慕ひ子を慕うて鳴くのでもなからう...
種田山頭火 「行乞記」
...Bと名づくる牝猫一疋...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あの牝猫のさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...一匹の牝猫に四五匹の牡猫がかかって...
豊島与志雄 「人間繁栄」
...牝猫を捕えようとしました...
豊島与志雄 「水甕」
...牝猫(めねこ)は鼠(ねずみ)と小鳥とを追っかけるもんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」それは、牝猫のような、媚と、柔かさを含んだ声であった...
直木三十五 「ロボットとベッドの重量」
...「牝猫じゃない、人間の女ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...今まで馴れた牝猫のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...屡々牝猫のやうな眼をしてみせるのでありました...
林芙美子 「小さい花」
...牝猫(めすねこ)の眠そうな眼の奥を警戒したまえ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...他所と懸絶した地点の小家の牝猫が...
南方熊楠 「十二支考」
...偶を求む牝猫は其式(それしき)の崖や渓を何(にゃん)とも思わず一心に走り廻って...
南方熊楠 「十二支考」
...件(くだん)の免状をその親友牝猫に預けようというと早速承知の印しにその背を曲げ高めて牧羊犬の足に擦り付けた...
南方熊楠 「十二支考」
...始めてこの縁の下に来て住むようになった初代の牝猫にも...
柳田國男 「どら猫観察記」
...學校の子供等はこの哀れな殺された牝猫が...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索