...牝牛、騾馬、山羊と三段にわけたあたり、「鹿も四肢、馬も四肢」と叫んだ源氏の大将より、よほど動物学の知識はあるが、これ、少々コハイみたいな訓示である...
石川欣一 「可愛い山」
...降りて来る蟻達は丁度今其の牝牛から乳を搾(しぼ)つて来た処なのだよ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...牝牛共の中に気楽にうづくまつてゐる...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...例の牝豚夫人が参加していたことは云うまでもない)...
海野十三 「振動魔」
...牝(めす)の子あるは子とおなじくこもる...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
... 385相手の牝馬いや速く驅くるに反し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...此辺には牝犬(めいぬ)が少ないので...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...メルキオルはなお牝鶏(めんどり)のように喉を鳴らしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...老子の所謂「谷神不死」「玄ノ玄、牝ノ牝、コレヲ玄牝ト謂フ」の類...
萩原朔太郎 「宿命」
...われとわが牝馬を盗んだなんちふ性(たち)の悪い言ひがかりをされてさ? 屹度これあ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...またマクス・ミュラーの説にチャンズールの収税吏が河辺で大きな牝狼が穴から出ると三疋の狼子と一人の小児が随いて行くを見て捕えんとすると狼子の斉(ひと)しく四肢で走り母狼に随い皆穴に入った...
南方熊楠 「十二支考」
...一牝蛇を選んで女王と立つ...
南方熊楠 「十二支考」
...他の牝鶏の尻を当てるとまた死す...
南方熊楠 「十二支考」
...シジア人は牡よりも牝馬を軍用した...
南方熊楠 「十二支考」
...あるときは牝鹿のように歩きまわっているが...
山本周五郎 「お繁」
...「若い牝鹿がさきに渡り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...牝牛(めうし)の巨(おお)きな体は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...牝鶏(めんどり)にやる粒餌(つぶえ)でいっぱいだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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