...督促の期限がきれて執達吏から牝馬の差押(さしおさえ)を食わされたとき...
犬田卯 「荒蕪地」
...其熊は牝(め)熊ではなかりしかと三人大ひに笑ひ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...牝鶏の朝の唄に驚いて...
竹久夢二 「朝」
...まるで巣についた牝鶏(めんどり)に雛(ひな)が寄り添うように...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...瑪瑙(めのう)色に縁取った美しい眼の牝牛(めうし)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...牝恋(つまこ)ふ鹿もうらめしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...その猛魚に足を喰切られた哀れな優しい牝蛸だ...
中島敦 「南島譚」
...するとまた今日(けふ)も牝牛(めうし)がその下(した)へやつて來(き)ました...
新美南吉 「お母さん達」
...どうやら麦藁ばつかり食はせなすつたと見えるだね?」「麦藁ばつかり食はせたと?」茲でチェレークは手飼ひの牝馬を突きつけて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...は牡馬と牝驢の間子で...
南方熊楠 「十二支考」
...ただし牝牛を畜って乳を取り羊を養って毛を収め...
南方熊楠 「十二支考」
...流涕(りゅうてい)して神助を祷(いの)れば牝馬これに応じてことさらに呻吟(しんぎん)するようだった...
南方熊楠 「十二支考」
...牝牡老若の猴の一部族かかる山村より下るに...
南方熊楠 「十二支考」
...今もシシリーでは牝鶏が卵を伏せ居る巣の底へ釘一本置きて...
南方熊楠 「十二支考」
...六脚ある牝豕をその一膳飯店に飼ったからたまらない...
南方熊楠 「十二支考」
...一羽の年寄つた牝鶴(めづる)が...
宮原晃一郎 「竜宮の犬」
...牝牛(めうし)が話しつづけるのを...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...若い牝鹿(めじか)のような...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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