...商売は非常に繁昌し子孫代々名無しの牛屋で通っている...
寺田寅彦 「話の種」
...和歌山県西牟婁(むろ)郡北富田(とんだ)村庄川に牛屋谷という滝がある...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...その曲り角にはその頃あった牛屋(ぎゅうや)の傍(そば)に...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...何分時間が早いので一応雷門(かみなりもん)の牛屋に上りまして鍋をつっ突き酒を加え乍ら...
西尾正 「陳情書」
...従って酔中の行動に就いては覚醒後全然記憶の無い場合が往々有ったのであります――益々好色的な気分に成って未だ当(あて)の定らない裡に最早や其の牛屋に坐って居る事に怺(こら)えられなく成り...
西尾正 「陳情書」
...巣鴨(すがも)の兄弟分――牛屋の喜平のところへ泊り込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...浅草の牛屋の女中の口が一番私にはむいている...
林芙美子 「新版 放浪記」
...明日から牛屋の女中だなんて悲しい...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それから三丁目のえちかつつて牛屋...
林芙美子 「雪の町」
...幸いその牛屋は河岸端(かしばた)であるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...是(こ)れは牛屋の主人から穢多のように見込(みこま)れたのでしょう...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...まだまだ東京中の牛屋を語って行けば...
古川緑波 「牛鍋からすき焼へ」
...今御靈(ごりやう)さんの裏手の牛屋(ぎうや)にゐるんですよ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...その牛屋の主人と云ふのが顏役で...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...牛屋の主人の顏役といふのが仲に立つた以上...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...こつちから牛屋をたづねる約束をしたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...お誂(あつらへ)は?」いかにも牛屋の姐さんらしい大柄の女中が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...牛屋へ牛をつないで...
吉川英治 「三国志」
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