...この城は敵の牙城となっている...
...この地域は競合他社の牙城だ...
...彼女は強い意志を持っている牙城だ...
...我々はこの地域でのビジネスを強化するため、ここを牙城にしたいと思っている...
...今回の選挙での勝利によって、彼は自分の地盤を維持することができた牙城だ...
...『読売新聞』を牙城(がじょう)とした紅葉は堀紫山(ほりしざん)を幕僚と頼んで三面及び文芸欄は思うままに主宰した...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...それからいくばくもなく紅葉が多年の牙城たる『読売』を棄(す)てて『二六(にろく)』に移った時は...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...あの医学の牙城といわれるキャヴェンディッシュ広辻(スクエア)の方へと出かけた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...あんな堂々たる牙城(がじょう)は...
太宰治 「正義と微笑」
...だがその時は彼等が唯一の牙城であるインスティチュートを一時思い切らねばならぬようになる時でもあるのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この文学こそは今日の文化的自由主義の牙城である...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ここは観念論の牙城である...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...当時本郷座は新派の牙城であって巨頭が皆ここに集って歌舞伎の俳優と相対し...
中里介山 「生前身後の事」
...例の新派の牙城本郷座も松竹に貸してはいたが...
中里介山 「生前身後の事」
...広島が最後の牙城になるらしいぞ」さういふことを語る清二は――多少の懐疑も持ちながら――正三にくらべると...
原民喜 「壊滅の序曲」
...なにかと対立している玉井組の牙城へ...
火野葦平 「花と龍」
...常に思想の一牙城たろうとした...
宮本百合子 「明日への新聞」
...今やその最後の牙城に逃込みつつある...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...窮屈な牙城に一人か二人しか居ない探偵小説家は立籠(たてこも)ろうとしているのだ...
夢野久作 「探偵小説の真使命」
...イルミネーションの牙城へと迫るアルハベット...
横光利一 「上海」
...三方面から競進の勢いで波多野の牙城(がじょう)八上へ迫った...
吉川英治 「新書太閤記」
...光秀が牙城(がじょう)としていたところである...
吉川英治 「新書太閤記」
...さらに敵が不落とたのむ鳥越(とりごえ)の牙城(がじょう)を抜いて...
吉川英治 「新書太閤記」
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