...片雲を仰いで風雪を知り...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...嶺の上に片雲あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...足の速い片雲が夥しく東の空へ飛び去っていた...
大阪圭吉 「死の快走船」
...相変らず足の速い片雲の影が...
大阪圭吉 「死の快走船」
...片雲だになき好天氣...
大町桂月 「小金井の櫻」
...片雲の思が起つてくる...
種田山頭火 「行乞記」
...而して一鳥過(よ)ぎらず片雲(へんうん)駐(とど)まらぬ浅碧(あさみどり)の空(そら)を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...身は片雲(へんうん)の風にさそわれて漂泊に終る人生の悲哀...
中里介山 「大菩薩峠」
...日は山角に波まんとして空際の片雲色殊に鮮かなり...
長塚節 「草津行」
...報知の片雲録に一枚書いてしまふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...空には片雲の影もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...公朝が云ったとおりだ」義経は湖のうえを行く片雲を見た...
吉川英治 「源頼朝」
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