...「猫股にねころがる」は疲れた時や寝る時に片膝を立てて横になる姿勢です...
...」と身忙(みぜわ)しそうに片膝立てて...
泉鏡花 「歌行燈」
...片膝を屹(きっ)と立て...
泉鏡花 「歌行燈」
...楚歌(そか)一身に聚(あつま)りて集合せる腕力の次第に迫るにもかかはらず眉宇(びう)一点の懸念(けねん)なく、いと晴々(はればれ)しき面色(おももち)にて、渠(かれ)は春昼(しゅんちゅう)寂(せき)たる時、無聊(むりょう)に堪(た)えざるものの如く、片膝を片膝にその片膝を、また片膝に、交(かわ)る交る投懸けては、その都度(つど)靴音を立つるのみ...
泉鏡花 「海城発電」
...李夫は片膝をついて蹲(しゃが)みながら中へ手を入れ...
田中貢太郎 「断橋奇聞」
...「もっと踊れ、御神楽(おかぐら)武士め」池上は、片膝を立てて、微笑しながら、自分の前へ迫って来る追手へ、独り言のように呟いた...
直木三十五 「南国太平記」
...片膝をついて向って来る牛に肩を跳び越さしたり...
野上豊一郎 「闘牛」
...意地の悪い眼を光らせて片膝を立てている...
宮島資夫 「四谷、赤坂」
...土間に片膝ついて草鞋の紐を結び直しながら)……そんな女...
三好十郎 「斬られの仙太」
...「何だっ!」と怒鳴ってドスを掴んで片膝立てた貸元もありました...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...奥さんは不精らしく又少しいざり出て、片膝立てて、僕の側へ、体がひっ附くようにすわった...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...彼は片膝(かたひざ)を立て...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...二人ははっと片膝(かたひざ)を立て...
山本周五郎 「山彦乙女」
...しきりに燃え立ちさかりて今は斯様(かう)よと片膝立つる事屡々(しば/\)なり...
夢野久作 「白くれない」
...それから父(てて)なし子(ご)に」と、閾(しきい)の外へ、片膝を折って、「――一目、会わして、もらいてえ」「ならねえッ」と、権内は、彼の姿から弱い影を見つけ出すと、急に血相を、猛(たけ)らして、「太々しい亡者野郎め、白ばッくれた面(つら)をして会わせてくれたあ、何てえ図々しい犬畜生...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...汝等の悪運の尽きるところじゃ――」と静かに左の片膝を立て...
吉川英治 「剣難女難」
...そこにおいでか」急に地へ片膝をついて見せたものの...
吉川英治 「私本太平記」
...「おのれッ――」と片膝(かたひざ)おりに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...彼のうしろに片膝を折り敷いた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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