...片肌ぬぎになったところ...
豊島与志雄 「条件反射」
...片肌ぬぎでしきりに墨を摺(す)っています...
中里介山 「大菩薩峠」
...もうすでに片肌ぬぎになっていた絵馬の全身を露出させてしまって見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...片肌ぬぎに団扇(うちわ)づかひしながら大盃(おほさかづき)に泡盛(あわもり)をなみなみと注(つ)がせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...片肌ぬぎに團扇づかひしながら大盃に泡盛をなみなみと注がせて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...片肌ぬぎで鉄槌を振りまわしていた...
正岡容 「圓太郎馬車」
...片肌ぬぎの無造作(むぞうさ)さで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...片肌ぬぎになってあぐらをかき...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...一人は片肌ぬぎになって...
山本周五郎 「花も刀も」
...片肌ぬぎになっている者がいた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...片肌ぬぎになって...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...片肌ぬぎの、ひき緊った、逞(たくま)しい肩が、晩秋の午後の陽ざしを吸って、艶(つや)つやと光を帯び、弓をあげると、日にやけた皮膚の下で、筋肉の瘤(こぶ)立つのが見えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...かと思えば、的場(まとば)へ出て、片肌ぬぎで、弓の射競べに、汗をぬらしている連中を、むしろの上で、酒をのみながら見物している――もちろんそれも、武技の励みではなく、賭(か)け弓(ゆみ)だった...
吉川英治 「私本太平記」
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