...彼は片耳が聞こえないので言葉を大きく話す ...
...片耳にイヤホンを付けて音楽を聴く ...
...事故で片耳が聞こえなくなってから、生活に支障をきたすようになった ...
...電車の中で、片耳にイヤホンを付けっぱなしの人が多い ...
...彼女が初めてピアスを付けたら、片耳にしか穴を開けなかった...
...女どもは片耳殺(そ)ぐか...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...また、船が跳び上る度に、ハンズの方はだんだんに一層体(からだ)を沈めて甲板へずり下ってゆくようで、両脚は絶えず前へ滑り出し、体全体が船尾の方へ傾いてゆくので、その顔は、だんだんと私に見えないようになり、とうとう、片耳と、一方の頬髯の擦り切れた捲毛だけしか、見えなくなってしまった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
......
高見順 「死の淵より」
...屏風の面には片耳のない茶筌髪(ちゃせんがみ)の首が大きな影を落し...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...兎唇(みつくち)や片耳のお姿を見馴れている家来共は...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...馬は今片耳を後に立て...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...」猫は片耳を傾けただけで...
R.W. チェンバース R.W. Chambers The Creative CAT 訳 「四風の街」
...片耳隠しで斜(はす)にかぶって立っている...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...片耳遠いK―は、立ったまま首を傾(かし)げて二人の顔を見比べていた...
徳田秋声 「黴」
...片耳を引っ張って...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...片耳を戸に押しあててきいた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...片耳が花の芯のように小さく縮まってしまって...
林芙美子 「河沙魚」
...其等(それら)のことは片耳(かたみゝ)にも入(い)れで...
樋口一葉 「うつせみ」
...修羅場(ひらば)の真似をして石の狐の片耳落としたあの少年の日ののどけさが...
正岡容 「小説 圓朝」
...例へば折られぬを合点(がてん)で垂れる柳かな鍬(くわ)と足三本洗ふ田打(たうち)かな足柄(あしがら)の山に手を出す蕨(わらび)かなもの申(もう)の声に物着(き)る暑さかな片耳に片側町の虫の声邪魔が来て門叩(たた)きけり薬喰(くすりくい)の如き巧拙は異なれどもその意匠の総て諧謔に傾き頓智(とんち)による処尽(ことごと)く相似たり...
正岡子規 「俳諧大要」
...少(すくな)くとも片耳(かたみゝ)出(で)ない中(うち)は』と思(おも)つて居(ゐ)ると...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...そのままユックリユックリ出てお出でになったんですが……」と云う雄弁な中小僧の言葉を片耳に残しながら……...
夢野久作 「殺人迷路」
...眼鏡のツルが片耳にぶら下がり...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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