...片眼の盲ひたる翁ありて...
泉鏡花 「紫陽花」
...もしか女が片眼で笑ったら...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...例(いつも)のやうに片眼で笑つた...
薄田泣菫 「茶話」
...片眼だけをしぶくあけて...
太宰治 「陰火」
...モウニング・コウトに片眼鏡の紳士...
谷譲次 「踊る地平線」
...“Thisway monsieur colonel !”“Here you are,anata―anata !”片眼を残して顔半分潰瘍(かいよう)し去った埃及(エジプト)人が...
谷譲次 「踊る地平線」
...これは人間が片眼になったも同じ事です...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...悲しい事に私は片眼(めっかち)でした...
夏目漱石 「こころ」
...我(わ)れも片眼(かため)片足(かたあし)なきものと思(おも)へば爲(し)やすし...
樋口一葉 「たけくらべ」
...片眼だけ大きく明けてジッと空を睨んでいる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...片眼がちょいと藪睨(やぶにら)みで...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
...反絵の片眼は赤銅(しゃくどう)のような顔の中で...
横光利一 「日輪」
...眼の青い女を抱きかかえた片眼は傍見もせず...
横光利一 「旅愁」
...出版屋の片眼に妻を自由にさせているものか...
横光利一 「旅愁」
...片眼がつぶれている...
吉川英治 「三国志」
...片眼を戦場でつぶしていた勇士だが...
吉川英治 「新書太閤記」
...片眼を錠前に押しつけ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
...片眼が少し見えるだけの小さい跛足の体をひきずって...
和辻哲郎 「鎖国」
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